2016,07,21, Thursday
いくつかある、食べるのも好き、作るのも好き、という料理の代表格『餃子』を仕込んだのは数日前。料理の得意下手は関係なく、みんなで皮から作るとより楽しいですが、この晩は一人です。
先輩の友人Kさんをお迎えするための下準備。それにしても餃子を作っているときって、何故かニヤニヤした気持ちになるものです。 Kさんが住むのは、「日本で最も人口の少ない『町』」と紹介される、山奥のムラ。愛媛からは遠く離れた場所ですが、出張で四国を訪れ、そのすがらに立ち寄ってくれることに。出張に同行している地域おこし協力隊の女性も一緒です。 同じ大学研究室の先輩でもある彼は、僕にとってはIターンの先達でもあります。それまで出身地の東京からほとんど出ずに過ごしていた僕が、初めてフィールド調査に入ったのが、いま彼が住んでいる山村だったのです。すでに移住していた彼は、僕たち学生の指導的立場にもあったので、ちょっと厳しい雰囲気がありました。 一時期までは、その山村へよく訪れていました。そこでの経験は、その後のいろんな場面で活かされていました。だから彼のことも、この山の村のことも、ずっと身近に感じています。それから僕もIターン者となって、シンポジウムの同じ分科会で、Kさんと一緒に登壇するなんて機会もありました。互いの経験が積み重なり、あの頃ほどには、年齢差が意味を持たない間柄に、いつの間にかなっていました。 ![]() こんな友人と久しぶりにおしゃべりをするには、餃子がちょうどよいと思ったのです。いつも通り、囲炉裏バーベキューもいいけれど、ジビエも食べ慣れているだろうし、こっちの方が多分いい。何より、久しぶりに作りたくなった。残念ながら、使用したフライパンとの相性が悪く、焼き方は失敗ばかりになってしまいましたが・・・。 ![]() 聞けば、Kさんは移住してもう18年になるのだそうな。面白いのが、僕たちのここでの体験談についての理解が早いこと。皆まで言うな、と遮られることはさすがにありませんが、まだ全然言い切っていないのに、「マジで・・・」みたいな反応が返ってくる。同じモノを見ているみたい。 同席している地域おこし協力隊のIさんも居心地の好い人で、僕たちがこんなテンポで話し込んでいても、焦燥は一切ない様子。快速で夜は更けていきます。さあ、寝ようかという時には、お酒もたくさん入って、もうフラフラでした。 この日は早朝からみかん山を案内し、まもなく次の地へ向けて、二人は出発していきました。 忙しいところ、わざわざどうもありがとう。不思議なことに、このところ、(わ)との会話の中で、Kさんのことが話題によく上っていたのです。問い合わせがあったときにはびっくりしました。 なかなか味わえない、適当な、いい夜でした。またそのうち、飲みましょう。 (ゆ) |
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