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ランドセル
 我が家には、ランドセルが4つあります。
 小学校入学にあたって、そのお祝いを兼ねて新しく買ってもらったのがひとつ、これは(う)のもの。ほかのは、次々に届いた、小学校を卒業した近所の子のお下がりです。

 もらったランドセルはきれいなままです。今どきの子は、みんな大切に使うんだな。僕などはいろんな使い方をするので、卒業を迎えるまでにぺったんこになっていました。
 譲り受けたはいいものの、かといって使う当てもなかなか見つかりらず、インテリアのようにぶら下がっていたランドセルたち。でもその中のひとつが、ようやく日の目を迎えました。(す)が登園用のかばんとして、背負って通い始めました。



 たねっこの頃から使っていた(す)のリュックサックは、チャックがダメになっていて、いつも口が空いています。大した荷物を入れることは滅多にありませんが、何となく不恰好だし、そんなことが気にならない子に育ってしまっては、いけない気がします。
 我が家に替えがないわけではないのですが、せっかくなので(す)にも心を込めて使ってもらおうと、彼の納得のいく、気に入るものを購入してあげることにしました。先日、お出かけのついでに、どこかのお店に立ち寄って、一緒に選ぶ約束をしていたのですが、車を運転しながら、「今度から、ランドセルで保育所行けば?」と冗談半分に提案してみました。「ランドセルの方が高級なんで」、(わ)も(う)も笑っています。けれどこの思いつきに、(す)はピンと来たみたい。

 帰宅するなり、自ら荷物を入れ替え始めました。すっかりその気保育所の先生たちも面白がってくれているようで、過ごしやすい環境に恵まれていることに、あらためて思いを寄せます。
 けれど大事に扱う様子は全く見受けられません。何だか自分の小さな頃を振り返るようだ。お迎えに行くと、背中のランドセルを投げ捨てて、僕に向かって走ってくる。そのまま“タカイタカイ”をするのが日課。ランドセルのカバーはいつもロックされないままで、それまでに使っていたリュックサックと、この子の中では何ら変わらないんですね。

 それもいいのかもな。

 この子もこの子の世界観の中で生きている(す)の様子からも、いろんなことを学べているのだと自覚する、今日この頃。


(ゆ)
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