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津々浦々、野々山々 その3
 すべての動物はそれぞれに種特有の世界を構築して、主体的に意味を与えて生きている。主体となる動物は、それぞれに違った「環世界」に浸っている。
 ならば例えば、どうしても理解しがたい人や、子どもの言動に戸惑ったとき、異生物として見てみてはどうだろう。イライラせずに、まずは観察して、これらのヒトの言葉にも耳をすましてみようじゃないか、なんて思えるかも。そういう可能性をあえて考えてみることって、案外大事なことのような気がします。

 「環世界」のことは、動物行動学者の日高敏隆さんの『動物と人間の世界認識~イリュージョンなしに世界は見えない』(ちくま学芸文庫)で知り、興味深く読みました。この本を友人宅にも見つけ、なんだか可笑しくなりました。
 僕よりも年輩のこの友人は、実は、地域づくりやまちつくりということに、僕を引き込んだ張本人。早稲田大学の後藤春彦研究室で、僕の卒論の面倒を見てくれた先輩です。緊張を抱かせない人柄で、大学院に進学した後も、ホント、仲良しという感じでした。自主活動も、よく共にしました。議論好きな人で、この人との議論には、どれくらいの時間を積み上げたことでしょう。現在は、大阪市立大学で教えています。



 急用で大阪に行くことになったのですが、用事ひとつでとんぼ返りもつまらない。そこで出発直前に電話したら、忙しい中、時間を作ってくれました。
 夕方に落ち合って、淀川支流をクルーズ。奥さんが用意してくれた手料理に、ビールを飲みながら、短いながらも贅沢に、普段とは違う視点と速度を味わいます。(う)と(す)と同い年のお姉ちゃん、弟も一緒で、すぐになついてくれて嬉しい。うちの子よりも体は大きいけれど、表情や楽しみ方に通ずるところが、やはりあります。友人の子どもが愛らしく感じられる、それはなかなか気分がよいものです。
 その晩は友人宅で、ビールや焼酎を飲みながら、遅くまで話し込みます。明浜での僕たちのことに耳を傾ける。ぐっとアプローチ、そこからちょっと引いて、図などを使いながら整理する。どんな言葉で表現するか、考えてみる。課題が見えてくる。ああ、懐かしいやり取り。



 翌日も、高速バスの時間まで、市内見学を家族で付き合ってくれました。おかげさまで、充実した、大阪へのよい旅となりました。
 昨年のシンポジウム以来、たった1年足らずで再会したのに、ずいぶん久しぶりだったように感じました。明浜にも、今度は家族でおいで下さいませ。


(ゆ)
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