2014,05,27, Tuesday
私たちの青梅の梅しごとは、その労の多くを梅肉エキス作りに費やします。
ほとんど同じ量を用意していた昨年は、僕は夜勤があって途中でタイムアップ。仕込んだのは、その時間までに種を取り除いた分だけとなってしまいました。そこで今年は、あらかじめ二日を見込んでおきました。 けれど今年は段取りも良くなり、しかも休憩はお昼休みだけと頑張ったこともあって、準備した梅肉エキス用の青梅は、初日夕方までに全部、種を取り除くことができました。この日のうちに煮詰めきることができないほどの量。残りは冷蔵庫で保管して、翌日続きをすることにします。 ここから先は、人手は要りません。むしろ調理に集中できることが大切。というわけで、仕上げは(わ)に託し、それ以外の諸々にも取り掛かってもらうため、僕は子どもたちを連れ出して、お出かけすることにしました。 まずは国道56号線を、高知方面へ向けて、車を走らせてみました。どこか遊ぶのにちょうどよい場所を見つけたり、子どもたちが興味を持ったところで停まればよいや、というくらいの考えでしたが、最初に停まったのは、意外にも内海トンネル。 ここには車道とは別に、『内海ふれあいトンネル』という歩道トンネルが併設されています。900メートルもの長さがありますが、穴が小さい、可愛らしいトンネルです。これを目ざとく見つけた(う)が、行ってみたいと言い出しました。 (う)と(す)は、トンネルに入るなり走りはじめました。「わはは、わはは」とあどけない声が大きく響きます。出口の明るい方に向かって、この細いトンネルを見て、走り出さずにいられないこの子たちの姿にも何か、ジーンと感じるものがあるのに、二人とも、ずっと走り続けます。トンネルには距離の目安に標識が設置されていましたが、(う)も(す)も、遅い早いはともかくとして、300メートルは走り続けている。すごいなぁ、そればかりを、ただただ思っていました。 お昼をとって、最近は生き物にも興味を持ち出した二人を、淡水魚を中心に展示している『おさかな館』に連れて行くことにしました。前にも一度連れていったことがありますが、その時よりもっと楽しんでくれるはず。 けれどまたしても意外なことに、二人が大喜びで飛び出したのは、おさかな館の隣にある『虹の森公園』。たねっこで近くに来たときに遊んで、すでにお気に入りだったようです。 ひと通り遊具で遊んで、疲れてきたのか、二人でケンカがおさまらなくなります。まあまあ、ちょっと歩こうか、横を流れる川まで降りていくと、二人とも大盛り上がり。服を脱ぎ捨てて、素っ裸で遊び始めます。ためらいのない、新鮮な素朴さです。 浅瀬の川底から拾い上げた石は、“おさかな”なのだとか。子どもにとって決して軽そうには見えないこの石を、今度は公園内の物見塔まで運びます。公園で遊んでいる別の親子が、この子たちを避けるようにしているのが可笑しい。石は塔のすぐ下に置かれた木製テーブルに並べ、今度はこれは“ホテルの夕食”なのだとか。公園の蛇口の水で、砂だらけの手と体を洗い流して、すっきりした後のみんなでの食事が、楽しくてしょうがないみたい。阿吽の呼吸で展開していく(う)と(す)の物語の、僕もいつの間にか登場人物です。 結局おさかな館には寄らずに、この塔と遊具とを行ったり来たり、夕方までたっぷりと遊びました。帰り道にも、ちょこちょこ寄り道をして、戻ってきた頃にはもう、辺りは薄暗くなっていましたが、それでも遊び足りない二人は(わ)が迎えに来るまで、地元公民館前の公園で遊び続けました。 ふぅ、疲れた。でも、よかった。今日という日に、子どもたちから大きな刺激を受けました。(わ)も仕事がはかどって気分爽快だったようで、みんなが一緒に過ごしたわけではないけれど、家族にとって、いい一日となりました。 (ゆ) |
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