2014,05,16, Friday
Hさんがアボカド栽培を始めます。僕は以前から取り組んでいて、苗木屋さんを紹介したり、産地化を目指している松山市への視察なども、一緒に行きました。
Hさんがアボカド苗木を植えるのは、耕作放棄されていたところですが、日当たりの好い、段々畑の幅も広くて作業のしやすそうな、いい場所を開き、少し前から植え付け準備も始まっています。イノシシ猟のときに一緒に上ったことがありますが、「ここは、いいなぁ」と、僕も思わずため息を漏らしてしまいました。 いつもの通り、「焼酎飲み来んか?」と電話がかかってきました。随分機嫌よさそうな声で誘われ、すぐ出かけました。 「今日は若手に穴掘ってもらいながらよ、オラぁ石垣直しよったんよ。頑張ったなぁ、っつってよ、いまそいつと一緒に風呂入ってきたところなんよ」、ご機嫌の訳はそういうことだったようです。 それにしてもいいことをするものだと、素直に感心します。最近では、このあたりの農家でも、石垣をわざわざ直すようなことは、ほとんどしません。しかも長らく耕作放棄され、イノシシも入ってくるようなところですから、修復するとなれば、かなり大がかりになるはずです。かねてから実践を積みたいと思っていたので、その場で、僕も手伝わせてほしいと申し出ました。 午前中はそれぞれの仕事をして、修復作業は午後から。かなり大きな石も使われています。標高も決して低いところではなく、昔の人は、どんな思いでここに石垣の段畑を築いたのでしょう。 実際に崩れているところだけでなく、雑木の根が張り出したりして、石垣が膨らんでしまっているところも一度崩してしまわなければなりません。もう修復が済んでいるところもありますが、とても半日では終わりそうにありません。それでも二人がかりで、ときどきおしゃべりもしながら、お互いの段取りやセンスを盗みながら進めるのは楽しいもの。相当分の石がすでにあるので、新築よりもずっとし易く、この日は2箇所修復を終え、もう1箇所、修復の必要な大きな石垣を崩して石を仕分けるところまで済ませました。 振り返って見上げると、明らかに色の違った、積み直された石垣がキラキラと、面を揃えてこちらを向いています。 ![]() 「(奥さんに)そうめんでも湯がいてもらっておくからよ、子どもらも連れてみんなで来いや。今日は早めに始めようや」。こんな共同作業のあった日の夜は、飲み会がつきもの。家族みんなでご馳走になりました。ありがとうございました。 (ゆ) |
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