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日本一周中の女
 友人Hから、そっちに向かっているから受け入れてやって、みたいな電話がかかってきたのは、到着の2、3日前のこと。単車で日本一周を試みている女性が、いま四国を回っているのだとか。Hのところにも泊まったのだそうで、かんまん部屋で骨休めをさせてやって、という趣旨のようです。

 僕たちにとっては、玄関を開けて「はじめまして」とご挨拶する宿泊者というのは、これまでも何人もいました。もちろん事前に連絡はもらっているわけですが、どんな人が来るのだろうと想像するのも楽しみの一つです。
 近くまで来た、という本人からの連絡で迎えに出た(わ)と子どもたちが連れてかえってきたのは、何とはなしに逞しさ溢れる雰囲気を想像していたのですが、Yさんはそんなのをまったく感じさせない、フツーのお姉ちゃんでした。こんな言い方は不適切かもしれないけれど・・・、これがいまの僕のボキャブラリの精一杯。


「一緒に寝るー!」と言って、Yさんのために用意した蚊帳の中の布団に入り込んだ
(す)と(ま)。本当に、すっかり身内のような感じ


 でもそのギャップは、彼女の個性そのものだったようです。初対面の僕たち家族にまぎれて、かんまん部屋でひょうひょうと過ごす彼女は、やっぱり頼もしい。僕たちの経歴や、僕たちの考えるこの田舎でのまちつくりの課題についても、じっくり耳を傾けてくれます。子どもたちもすっかり懐いて、(ま)は保育所帰りにはいつも「オネエチャンいるの?」と確認する。「いるよー」の答えを聞いて、にっこりする。
 宿帳に書かれた彼女のメッセージによれば、天気読みもしながらここで過ごした5泊6日は、旅をはじめてからの宿泊では最長記録なのだそうな。そんなに長く滞在していたかなー、という気もするし、もっと長く泊まっていってくれても好かったなぁ、と素直に思います。


最後の夜。子どもたちが寝入る前に記念撮影


記念撮影のときに(す)が持っていた紙は、僕たちが
出かけているあいだに手掛けたYさんの書


 二年くらいかけて日本一周をするのだそうです。そして、その旅の中で掲げた目標と、それに対する彼女の真剣さは、やっぱり逞しいと思います。
 気をつけていってらっしゃい! またいつか、どこかで会える日を、楽しみにしています。


(ゆ)

【追記】7月22日、北海道の宗谷岬に到達したとのハガキが届きました。寒かったみたいだけど、子どもたちのことを気にかけてくれてあったかいメッセージを添えてくれました。
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