2015,11,21, Saturday
地域づくりの現場で「国際化」ということが話し合われることがあります。
四国西予ジオパークに認定されたこともあって、西予市の総合計画審議会でも観光を意識して、この話題が取り上げられることがありました。しかし議論されるのは、看板やサインの統一感、外国語表記をどう進めるか、といったことばかりで、せっかくの機会にどうも掛け違えているような気がしてなりません。 何か、価値のあるものがあったとして、それを説明するのにどんな記号を用いるか、日本語なのか、英語を使うのか・・・ということは、実は大した問題ではないのではないでしょうか。それはあくまで状況判断に過ぎません。 重要なのは、国際的な価値があるかどうか。田舎らしさや田舎の価値をそのままに、国際的感覚を身につける、それこそ真の意味での国際的な田舎の地域づくりというものではないでしょうか。外国語表記はそれからでも遅くないし、それだけの価値があるものなら、通訳できる人、したい人はいくらでも見つかりそうな気がします。 地域づくりの国際化を図るとき、国際的な指標を取り入れてみるというのは、有効な手段だと思います。同じ愛媛県南予の内子町でこの日開催された『ローカルSDGs?in 内子町~私たちの求める地域、社会、世界』に参加してみて、とても興味深かった。 SDGsとは、9月にニューヨーク国連本部において開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に盛り込まれている“持続可能な開発目標”のこと。17の目標と、そのために達成すべき169の課題からなります。 世界の視点から自分たちの田舎を見直すというのではなくて、この田舎の視点から世界を見渡してみる、ということかなと思いました。そうすると本当の友人は、同じ国の都会ではなくて、世界中の田舎にたくさんいるような気もしてきます。 国連で採択されたこの開発目標を、自治体などを通じて現場に下してくるイメージではなくて、“ローカルSDGs”とでもいうような観点で、本家SDGsと関連づけながら住民参加で作り上げるイメージ。世界とのつながりを確かに感じながら、自分たちの地域の位置づけや、身の回りの空間を通じてどんな貢献ができるのかを考える。それだけでほら、もう国際人。そんな気分で、日々の仕事と向き合ってみたいものです。 この勉強は続けたいな。懇親会からの帰り道、このイベントを振り返って素直にそう思いました。 (ゆ) |
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