2015,09,01, Tuesday
大学研究室の後輩Yくんがかんまん部屋にやってきたのは7月も終盤のこと。この民俗学者のタマゴと夜な夜な話しているうちに、ちょっと自信が沸いたことがあります。それはぼんやりとではありますが、ずっと思い描いていた、“「浦」文化”とでも言うようなものが、かつて宇和郡、喜多郡と呼ばれたこのあたりの海域に在りそうだ、という考えのこと。
津々浦々という言葉、その「浦」の方です。このあたりには、「浦」とつく地名がたくさんあります。 折しも僕たちの住む『狩浜地区の段々畑と宇和海』の景観は、文化的景観の重要地域に位置づけられています。この“景観”をウリにするのもよいでしょう。でも僕たちはそうではなくて、それを支える“文化”の方、こちらを鍛えていくまちつくりをしていきたい。 そんな思いで、『うらめしやプロジェクト』をはじめます。数年前から取り組み始めたアボカドの自然栽培が今期、とうとう初収穫を迎えられそうです。まだ先行的に植えた2本だけですが、今後、育成中のほかの苗木も大きくなって、収穫量も増えていく見込みです。 ![]() この地域にこれまでなかった農産品が生まれることをきっかけに、新しい郷土料理(それが『浦飯【うらめし】』だ!)を考えてみたい。他所からやってきた僕たちのような人間が、僕たちなりの風土愛を育み、世間に発信していくプロジェクトです。 もちろん地元出身者や同業者でない若手にも、気の合う仲間に呼びかけて、気長に取り組んでいきたいと思います。 (ゆ) |
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