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コイノ浦
 目指している有機栽培の一環として、子どもたちが行きたいと言えば、積極的にみかん山に連れていくことにしています。

 (う)や(す)にとっては、作業手伝いをするということに加え、保育所を休むということもひとつのステータスであるようで、平日であっても、どうしても僕と一緒にみかん山に行くのだと言って聞かないことがあります。この日は(う)がそうやってぐずりました。「んじゃ、行くか?」、長引かせないでそう決めて、二人でみんなを見送ったあと、雨上がりでしたので、しっかり準備をして出かけました。行き先は、以前にも行ったことのあるコイノ浦です。
 僕は高校卒業まで、親戚の冠婚葬祭以外には無遅刻無欠席で通すような過ごし方だったから、この子たちのこういう感覚は正直よく分かりません。けれどこれまではひとまず、切羽詰まった作業状況でなければ、連れてきています。

 と言っても、この日は雑木を伐採する作業で、子どもに手伝えることなどありません。むしろ危ないので、ある程度以上は離れていてほしいもの。僕も集中しなければならないので、構ってもいられません。園地に着いてから、(う)にはそれをよく言って聞かせました。
 「大丈夫かな?」、実を言えば、心配もしていたのです。場合によっては、この日は仕事にならないかもしれない、片方ではそんな覚悟もしていました。


お茶の時間は、(う)が準備をしてくれました。


 ですがこの日の、この子の頼もしさと言ったらどうでしょう。菜の花を摘んで黄色の束を作ったり、周囲を探検したり、お隣の園地の梅の木を上手くベッドに見立てて空を見上げたり、退屈をしのいでいます。もちろん、どうしても手助けが必要な場面もありましたが、それは一時的なこと。この半日は概ね、自分の時間をきちんと過ごしていました。ズボンとパンツを下ろして、お尻の自撮りなんかもしていたようで、もう、わけ分かりません。後で写真を見て、話を聞いて大笑い。
 たねっこ代表のTさんが言っていたように、幼児期を見守る時間というのは、子どもを育てる大人として貴重な体験だと思います。僕はときどきですが、それを自分の仕事場でおこなうことができて、幸運なのだと思います。


我が家では、梅の木は「うめおの木」と言い、
梅の花は「うめおの花」と呼びます。


 午後の半日は、帰省中の若い友人Hが、(う)と一緒に過ごしてくれました。そちらはそちらで、集落を歩き巡ったそうで、しっかり体を使って一日を過ごした(う)は、夜にはぐでぐで。布団に入ると間もなく、ぐっすり眠りにつきました。


(ゆ)
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