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九州へ ~人と空間と 編
 鹿児島までの道のりは長いので、往復する間に、九州で二泊しました。一泊目は、見学先に近い鹿児島市内に安宿をとりました。

 フェリーで八幡浜から臼杵まで渡り、そこから一気に鹿児島市内まで軽トラを走らせました。着いたのは夕方。すぐ宿近くの温泉に浸かりに行き、その足で夕飯を食べに行き、宿へ。
 日程を考えれば、すぐに休んでもいいようなものですが、でもなんかもったいない。せっかくなので芋焼酎でも飲みたいものだと、温泉への道途中で見かけた居酒屋へ出かけました。店は二階、入口の階段にいろんな焼酎の瓶が並べられていて、そのほかには飾った気配もなく、何となく心惹かれました。

 カウンターには女将ひとり。メニューも値札もありません。奥の広くない座敷には、地元団体のお偉方らしき人たちが酒飲みながら話し込んでいる様子。味わいのあるところへ来たものです。
 どうもこの店に来るのは、常連客ばかりのよう。「なんでこのお店選んだの?」、女将に聞かれ、正直に「ちょっと焼酎飲みたいなと思って」と答えると、これが女将の気に入ったらしい。カウンターの先客女性2名と入れ替わりに席についた男性には、アボカド視察のためにわざわざ鹿児島までやってきたことを感心され、隣の席に呼ばれ、彼のキープの焼酎を何度もついでもらいました。座席のお偉方も帰り、先ほど帰った先客の一人が、見慣れない僕に興味を持ったらしく、店に戻ってきて、カウンター3名+女将で、焼酎を楽しみます。鹿児島に一泊しかしない愚行をみんなに叱られ、また残念がられました。
 人情味、この晩、確かにそういうものを感じました。

 二泊目は、南阿蘇村に移住した友人家族のもとに。前回は、次はいつ会えるかね、なんて言って別れたのに、年内に再会できるとは思いませんでした。この晩は音楽ライブがあり、友人も、メインキャストの内田ボブさんと長沢哲夫さんの前座として演奏をするというので、観に行くことにしました。
 会場はなんと、古い民家。観客はみんな、玄関でカレー定食を注文して、ライブが始まるまでの時間に、客席の居間で食べています。出店しているのは、出張屋台販売を専門にしている、少し変わった、その名も『カルカッタ』さん。妙な縁を感じます。ライブの雰囲気も大変良く、こんなことがかんまん部屋でもできたらなと心躍らせつつ、気持ちのよい夜を過ごしました。



 翌朝は友人宅でのんびりおしゃべり。友人夫婦は、家族で移住してきたというキャリアともきちんと向き合っている様子でした。僕たちの今の状況なども省みつつ、ここへ立ち寄ることができて良かったなぁと、しみじみ感じ入りました。
 今回の九州への旅も、とても良いものでした。



 このスケッチはおまけ。津久見市にある、尾崎コミカン先祖木と呼ばれる柑橘の樹を見てきました。
 樹齢850年以上にもなる樹が何本か残っていて、国内で栽培されている柑橘類としては最古のもの、国の天然記念物に指定されているそうです。日本の柑橘栽培の開祖を偲ぶ、そういう場所があると知って、この機会にどうしても見ておきたいと、最後に立ち寄りました。


(ゆ)
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