2015,03,27, Friday
このあいだ卒園式を終えた(う)ですが、保育所では3月末の年度いっぱいまで預かってもらえます。会社勤めの(わ)はもちろんのこと、時間に融通の利きやすい仕事とはいえ、この大事な季節には、僕もみかん山にたくさんの時間を当てたいところ。保育を親族に頼ることのできないうちの家庭では大助かりです。
でもこの日は、通常より大幅に遅らせて登園させることにしました。 僕たちは、この場所で本格的に果樹栽培をおこなっていく心を固め、将来のために多くの苗木を植えていくことにしました。きちんと農業を始めるために、10年くらいの時間、まずは踏ん張ることを決めました。けれどそれだけの年月を費やす目標が、育てた苗木からあがる生産量と、それに裏付けられる収入だけというのではなくて、何かそれ自体に価値があるものとして、日々を過ごしていきたいもの。 数年前から取り組んでいるアボカド栽培ですが、今年も少し、これまでとは違う品種を導入することにしました。そしてこれを、保育所卒園と、小学校入学を祝う記念樹としよう。(う)と前から、そう約束していました。 この日はとうとう、昨年から鉢植えで育成してきた、その苗木の定植です。(す)も(ま)も朝から一緒にやって、それを終えてから登園することにしたのです。 植えた苗木に、(う)が丁寧に水をやります 「大きくなーれ、大きくなーれ」、(う)と(す)と声を合わせて、根元に土をかぶせていきます。農業としての成績とか、余計なことは気にせずに、のびのびと育ってほしい。日振島の見えるこの土地に根を張って、昼と夜をたっぷりと、体いっぱいに感じながら。 いつかこの記念樹が、生き生きとした、段畑の豊かな景色を作り出していきますように。そんな農行を、僕たちはここでしていきたい。 (ゆ) |
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