2013,12,27, Friday
前日からの雨のしずくが心配でしたが、天候不順で遅れていた仕事を少しでも取り戻すべく、午後から収穫に出かけました。ですが樹の中は思ったよりも濡れていて、あっという間に手がかじかみます。昨年のカメムシにやられた被害果も目につき、辛気悪いところです。
そこへやってきたのは、(う)と(す)を連れたHさん。農道から大声で呼びかけてくれました。Hさんが仕掛けた罠にイノシシが獲れたとのこと。僕の経験のために、最後の捕獲を一緒にやらないかというお誘いです。 これまで、「何か撃ってみたか」などと、免許も持たない人たちに揶揄されることもありましたが、思うところあり、初撃ちはイノシシと決めていました。ですが猟銃所持許可が出たのは昨季の猟期終了間際、例年と比べイノシシの発生も少なく、Hさんと狩猟にも出かけましたが、結局1発も打つこともなく、ほぼ1年が経っていました。 今回は銃屠殺を任されました。間違いないほどの至近距離ですが、緊張します。「しっかりやれよ、気持ち悪りぃがぞ」とHさん。身構えて、「行きます」、ドン。立ち会ったメンバーのあいだに、何とも言えない空気が漂います。手を合わせ、いろんな思いがよぎります。 罠具をはずして、血抜きを済ませたイノシシの行き先はマサヤンハウス。彼らにすぐさま捌いてもらいます。罠場に向かう前に、準備をお願いしておきました。 地元語でおしゃべりしながら、ときどき大きな笑い声をあげ、あっという間に解体が進んでいきます。すぐ横では火を起こして、金網も用意されています。彼らの様子を見ていると、罪悪感も和らいでいきます。≪食べる≫というのは、こういうことなんだなぁ。 僕たちも分け前をもらいました。そのうちのほんのひと塊だけ、切り身にして塩コショウで焼いて食べました。残りは、今度のお客さんが来たときのために、とっておくことにしました。 (ゆ) |
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