沖縄に国際通りというところがあります。
滞在中の日程予定を考えて、到着した次の日に、この国際通りにお土産を買いに出かけました。
国際通りから伸びている商店街に、公設市場があります。鮮魚や肉類、その他、食物類を中心としたお土産を購入するのに都合の良い場所です。ここで買い物を済ませ、二階にある屋台広場へ、昼食をとりに上りました。
昼食には少し早い時間。ですが、エスカレータを上がって右奥にある、品書きがたくさんかかっている店を選び、子連れに楽な座敷に座ると、あっという間に客で溢れるようになりました。
商談か、視察に訪れたグループでしょうか。昼からビール、テーブルに置かれた灰皿を根拠にしてか、ぷかぷかと煙草を吸いだした。
ああ、なんだか懐かしい。ふと見渡すと、そんな感じの人ばかりです。向こうでは、客席でついさきほどまで店員さんも煙草をふかしていました。
買い物の後、従兄弟のひとりと一緒に少しドライブに出かけました。最近では観光者にも有名な、南部の小島へ。ここで買い食いにテンプラをたしなめて、（う）と二人で海岸へ下りていきました。
この時、沖縄本島では、珍しいほど冷え込んでいました。普通は年始頃でも、昼間は半袖で過ごせるほどなのですが、愛媛から訪れた僕たちも、寒いと思うほど。とはいえジャケットを一枚着こむくらいでちょうどいいのですが、地元の人には厳しい冷え込みのようです。そばを歩いていたおじさんが、僕と（う）のいでたちを見て「それで寒くないか？」と声をかけてきました。おじさんは、もこもこのジャンバーまで着ています。
本土の方から来たからそれほどでもない、というような会話をして、海に近づいて（う）とさざ波で足元をぬらして遊びながらふと周りを見ると、さっきのおじさんは、腰まで海水に浸って、釣りをしている。左手には凍った餌を携えています。そりゃあ、寒いよ。
次のスケッチは翌日のものです。
（う）は、沖縄にいく前から、「何したい？」と聞くと、「砂遊び！」と、いつも楽しみにしている庭先の営みを宣言していました。それがなんと実現。
買い物や、気を入れて僕たちが興味のある場所を見に行くことにも少し疲れを覚え、滞在先から近い公園へ息抜きに行くと、滑り台、アスレチック遊具、ブランコ、そして砂場と、（う）は大はしゃぎ。そういうものだよな、と（わ）と顔を見合わせて笑いました。
（ゆ）
