2日間に渡って無茶々園生産者による熊本への研修旅行があり、参加してきました。2日目のこの日は熊本城と猿回しを見学する機会を得ました。
三名城に数えられる熊本城ですが、こういう場所では周囲に大きな大きな木が残っているもので、これも魅力的です。バスを停めた駐車場から天守閣、本丸御殿へ向かう頬当御門の横には大変立派なクスノキがあります。また、かつては天守閣と同じ高さまであったという大銀杏にもうならせられました。
熊本城の後は阿蘇猿まわし劇場へ。ここで見ることができるのは、周防猿まわしの会の流れを汲むものです。昭和38年には日本から完全消滅してしまった猿回しですが、村崎義正さんらによって復活し、立ち上げたのが周防猿まわしの会です。
劇場には説明看板があって、猿回しが主要娯楽に発展できなかった経緯などにも簡単に触れられていました。
コルカタにも“monkey wallah”と呼ばれる猿回しがたくさんいて、僕たちがいた住宅地にも毎日のように2匹のサルを連れて来ていました。決して人気のあるものではなく、遠くから親戚の子どもがたまたま来ているから見せてやる、といった具合のものでしょう。お客を得られずにそのまま帰っていくのがほとんどです。だけれどもひとたび開催されれば大盛り上がり。
阿蘇猿まわし劇場の猿回しの芸は、いかにも劇場的な、素晴らしいものでした。コルカタのそれは比べ物になりません。だけれども、猿回しが猿回しのままでいられないのはなぜだろう、なんてことも少し頭をよぎります。
僕たちのみかん作りはどうなっていくでしょう。段々畑の風景は、かつてからずっと変化を続けています。
研修旅行は、特に普段話す機会の少ない事務局で働いている職員の皆さんなど、馬鹿笑いしたり議論したりすることがない人と親交を深めることが出来て、とても有意義なものでした。
（ゆ）
