2007,11,20, Tuesday
主は事務に関わるものでしたが、せっかくの機会なので、この国、この街の様子を僕なりに感じ取るために、よく歩きました。事務所への出勤・帰宅時には大体1~2時間程度をかけて、あるところに通い詰めたり、知らない道ばかりを進んでみたりしていました。(それらの日々については日誌として、『グムナ』というタイトルでまとめました。) スケッチした場所や思い出の場所を巡るために、今回の滞在中も、少し早起きして歩いてみました。 パタンの古い町並みは相変わらず美しく、スケール感や雑多な造りに腰をかける人、洗濯したり、体を洗う人々、空気の汚さが懐かしい。コルカタで暮らすとよく分かりますが、坂道がある風景というのは、なかなか素敵です。 その一方で、広がり続けているように見える住宅地とその無遠慮な空間性。 また、空いた時間に少し足を延ばして、キルティプルという、市街地からそう遠くない郊外の、小高い丘の上に立つ、これまた古い町にも行ってきました。 その日は、このカトマンズ盆地の主要な民族である、ネワールの人々が独自に用いる暦の、ちょうど新年に当たる日でした。キルティプルも大賑わい。ネワールの人々にとっては大変めでたい日で、「とても偉大な日だ!」と誇らしげに教えてくれたお兄ちゃんもありました。ちなみに新年は1128年、ネパールで一般的に用いられているビクラム暦では2064年になります。 キルティプルの一番高いところに立つ寺院からは、カトマンズ盆地をほぼ一週見渡すことが出来ます。とても気持ちがよくて、思わず息が漏れました。 好きだったスラムの人々や、通い詰めたゴミ捨て場の少年たちには会えませんでしたが、短い時間の割にはなかなかいい散歩が出来ました。また、訪れたいです。 (ゆ) | 退屈な | comments (x) | trackback (x) |
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