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MPECを訪ねて ~事業視察その1 編
 

 2/1より5日間、DRCSCというNGOのプロジェクトを見る旅に出ていました。
 今回見てきたのはMPEC(Multi Purpose Education Centre、多目的教育センタープロジェクト)事業です。

 MPEC事業は西ベンガル州の3つの県でおこなわれています。現在は、指定部族であるサンタル族が多く居住する、街から遠く離れた30~60余戸の村全体が対象です。いずれも乾燥地域で、教育、経済、農産活動などにおける環境状況は、他の村と比べても難しい状況にあるそうです。
 このような地域では、身の回りの資源や生活状況などへの認識を深め、生活向上への意志や知恵を育み、生産力の多様性を高めることが重要ではないか、というのがMPEC事業の基本的な考え方です。

 具体的には女性のグループ作りに始まります。収入向上につながる生産技術のトレーニングを経て、女性グループ内に自らの生産ユニットを設置し、その後保育所活動を導入していきます。
 村の各戸では、特に女性がその生産管理をおこなっている家庭菜園で、様々な野菜作りをおこない、家族の栄養摂取を支えていく取り組みも並行しておこなわれています。この野菜作りは保育所活動とも連動しており、栄養が偏りがちな給食に、多種の野菜を家庭菜園から提供していくことになります。それには村の子どもたちを健やかに育てていく意味や、そのための知識を共有していくことが前提になるのです。
 つまり、村の子ども、女性、青少年を対象にした教育、自助活動を通じて村全体の生活力を高めていく取り組みと言えると思います。

 言葉づらでは当たり前の、あるいは美しい物語のような印象もありますが、実際は深い洞察力と配慮を要するものです。

 DRCSCを簡単に紹介すると、持続的農業と農村開発の分野で、広い意味での「情報」の収蓄と提供をおこなっているNGOです。貧しい農村地域において、地域の資源を最大限に活用することで、食料と生活の危機に陥らないための活動を推進します。それは結局、環境にも負荷をかけない、自然との好い関係を築いていくことでもあります。
 こういった理念に基づき、MPEC事業のほかにも様々な活動をおこなっています。


(ゆ)
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