2007,12,13, Thursday
JEEVIKAとしては、個々の注文よりももっと大きなオーダーを取りたいはずです。実際JEEVIKAのスタッフが熱く語ってくれたのは、今後は直接自分たちでも販売力を身につけていきたいということ。その方がJEEVIKAで働く女性たちにより多くの労賃が払えるから。 現在JEEVIKAの商品は、主にSASHAを通じて海外のフェアトレード団体やインド国内の消費者の手に渡っています。これらの団体も「ミドルマン」に違いないわけですから、商品の販売価格は上乗せされていきます。 * だからといって、単純に「ミドルマン」機能の団体を全て抜いたらいい、ということにはなりません。 例えば、絶大な国際ネットワーク、市場開拓力、ブランド力、デザインセンスなどを持ち合わせたSASHAの功績は偉大です。事実、小規模に活動を開始したJEEVIKAも、SASHAを通じて販売してきた今でこそ発注が軌道にのり、より多くの女性が働けるに至っているのです。 また、例えばJEEVIKAと取引をしている日本のフェアトレード団体なしでは、日本の消費者にこのような活動が紹介されることも、商品が実際販売されることも難しいでしょう。さらに、私たちの友人の中には、誇りとやりがいを感じてこういった「ミドルマン」の団体で働く人々が何人もいます。彼らのことを思い浮かべると、やはり色々な段階で様々な人々の人生に価値を生み出しているのだと思います。 今回のJEEVIKA訪問がきっかけとなり、生産団体とその素敵な生産者および商品だけでなく、いわゆる「フェアトレード団体」もミドルマンになり得ること、そしてそれらにもそれぞれの役割と意義があることが感じられるようになりました。また、こうして「フェアトレード・ムーブメント」のステークホルダーとその役割を整理して捉えていくことで、自分の「お買い物」が持ちうる影響を想像する幅が広がったように思います。 (わ) |
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