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生産者を訪ねる ~JEEVIKA その1
慣れた手つきでミシンを操る女性たち。気になって、たまにこちらをチラチラ見てしまう。

 ちょっと前のある週末は、JEEVIKA(サンスクリット語の“暮らし”の意)という団体を訪ねて郊外の方まで行ってみました。ここで副代表を務める女性は、私たちが仲良くしているPARICHITIというNGOの理事も務めている人です。また、手工芸を並べるコルカタのフェアトレード団体SASHAの店舗では、JEEVIKAで活動する女性が作ったポストカードが素敵な存在感を放っています(以前、デリーでの友人の結婚式には、たまたまこのカードをプレゼントしました)。幾度か延期されていた訪問が、ようやくこの日に実現したのでした。



 淡いピンク色のアパートの2つのフロアがJEEVIKAのオフィスです。
 JEEVIKAは農村部あるいはコルカタ市郊外に暮らす女性たちが経済的・社会的に元気になるような活動を展開しています。農村部では5000名の女性と一緒にマイクロクレジットを実施。その中で意欲的な女性たちは、オフィスの中に設置された研修部で裁縫、人形作り、パソコンなどの研修に参加します。
 半年ほどの研修の後は、JEEVIKAの生産部に「就職」し、団体が国内外の個人やフェアトレード団体から受注してくるオーダーに基づいて生産活動を行います。一方、パソコン研修を終了した女性たちの中では、自分たちの地域で実際に起業したりするグループもあるのだとか。私たちが訪れたときも、慣れた手つきでミシンを操る女性たちが色とりどりの布で商品を作り出しているところでした。
 商品が並べられたテーブルには、日本でも馴染みのフェアトレード団体のタグを発見。なるほど、ここがいわゆる「フェアトレードの生産団体」です。

 元来、洋服や小物を見たり触ったりするのは好きなのですが、ここでの心の弾みようは一味違いました。JEEVIKAの商品の中には、古着の綿サリーで作られるものがあります。
 市場には綿の古着サリーを集めて売っているところがあるそうで、JEEVIKAはここでデザインや色を見ながら買い付けをしてくるそうです。その手触り、色やデザインの多様性には顔がほころぶもの。そして、好きなサリー生地を選んで商品を注文することができます。
 団体に置いてある商品のサンプルだけでなく、自分のお気に入りの服やデザインを持って行っても2週間ほどで作ってくれます。ちなみにリバーシブルにもしてくれるので、選ぶ生地は2種類で楽しみ倍増。しかも楽しみはサリー生地選びだけではありません。選んでいると実際に作品を仕上げてくれる女性たちも集まってくるので、一緒にわいわい話しが始まります。
 ああ、この人たちが作ってくれるのだ、と愛着もわいてくるのは「産地直売」ならではなのでしょうね。
 価格についていえば、街のお店で買うのとさして違いは感じません。その分、生産者により多くの労賃が支払われることになるということです。商品の質価格、デザイン性、サービスに満足するだけでも十分お買い物の価値がある上に、「この人たちから買う意義」が加わって、なんとも気持ちがいいものです。郊外の女性生産者グループを訪ねました。


(わ)
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