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パンカルカッタ
 横浜からコルカタに来ました。お土産はしんさんのパンです。私が旅立つ前日、しんさんのパン屋は定休日でしたが、私に持たせるためだけに焼いてくれました。しんさんの本物パンは、生地をそっとしておく発酵の時間が何度かあって、その隙に用事を済ませたり、ご飯を食べたりして、売り物以上に丁寧に焼いてくれました。パンのことをしているときはあまり私の話を聞いてくれません。三本のうち二本はmasayang houseへのお土産で、一本は私のきびだんごです。お腹が空いたときにむしゃむしゃ食べたり、周りの人にあげたりしました。私はお腹がデリケートなので、しんさんのパンがパスポートと同じかばんにあることはとても安心です。

 これは秘密なのかもしれないけれど、しんさんは自分の焼いたこのパンで世界を平和にできると信じています。戦争や貧困でお腹をすかせた子どもとか、怒っている人が自分のパンを食べておいしいねって笑ったら戦争なんてなくなるって言っていました。私がフィリピン人と歌を歌った時の感覚と、彼にとってのパンは同じなんだと思いました。だからインド行きが決まったときにすぐパンを予約しました。焼きたてパンをインドに運ぶってことが私の大切なおつかいのような気がしたからです。私はちゃんとお金を払ってパンを買って、お土産として持っていこうという気持ちが半分あって、代金を払おうとしたのだけど、しんさんはいらないってあっさり断りました。でもその代わりインドの写真送ってと言いました。普段ごちゃごちゃ言わないし、頼みごともめったにしないので、しんさんがそう言うならそうしようと思いました。しんさんは耳も遠いし目も悪いけれど、きっと何か見えているのだと思います。だから私は言うとおりにしました。よく分からないけれど、そうしたほうがよさそうだと思いました。
そ~れ~だけ~

(あ)
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