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津々浦々、野々山々 その4
 出会いが偶然だっただけに、感じ入るというもの。
 それは初めての家族旅行となった、この夏に東京へ行ったときのこと。日程のうち、一日は全員で、長く活動が続いている『原宿おひさまの会』の自主保育に、体験入園させてもらいました。

 心理学者で大学教員のSさんは、自身のフィールドワークのひとつとして、ときどき、おひさまの会の活動に参加しているそうです。それが僕たちの体験入園と、たまたま日が重なりました。たねっこに還元するという目的も持ち合わせて参加したこともあって、そのほかの自主保育活動にも詳しいSさんには、いろんなことを教えてもらいました。
 それにしても、東京で暮らしているときにはほとんど知識すらなかったのに、愛媛で暮らしはじめて興味を持ち、帰省中に、しかもずいぶん馴染みのあった原宿代々木公園で体験入園している、僕たちとしてはそれだけでも妙なのに、そこで知り合ったSさんと、かんまん部屋で再会しているなんて、ことさら感慨深い。学会参加のために訪れていた松山から、わざわざ足を伸ばしてくれました。



 最寄りの卯之町駅まで迎えに行って、野幅峠を下りてくる。そのあいだにも、ずいぶんお喋りをしました。一緒にお昼ご飯を食べるときにも、お茶をするときにも、みかん山を案内するときにも、話すのが楽しくてしょうがない。
 例えばみかん山の農道ツアーであれば、ウリになるスポットに連れていったり、現況や特徴をしっかり説明するだけでなく、もっと厚みのある景観として、誰かが夢を抱いたとき、この田舎が、その実現の舞台にもなり得るよう、様々な関心にも堪えうるようなものとして、自らもそういうものとして捉えられるよう、心掛けているつもりです。だから社会的な事象を取り上げてみたり、全く関係なさそうな、自分の子どもの頃のことに触れてみたり、いろんなことと関連付けてみたりする。
 Sさんは、そういうスタンスを含めて、関心を持ってくれたのかもしれません。もちろん僕たちも、Sさん自身の体験談や知識、Sさんが携わる比較的新しい分野の心理学にも興味津々でした。

 ほんの数時間のこと。けれど、「あれっ、Sさんが来たの今日だよね?」、晩ご飯まで一緒に過ごし、再度松山へ向かうSさんを卯之町駅まで見送ったあと、(わ)と二人、そう錯覚するほど濃い時間を過ごしました。少なくとも一晩はゆっくり話し込んだような気がします。
 夏の東京で会ったお姉さん、そんな記憶はとうに無くしているはずの(う)と(す)も、とても心地よく過ごしているようでした。


(ゆ)
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