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食事のことば
 友人の宅で昼ごはんをご馳走になりました。
 友人は日本語を勉強している人で、ベンガル語に関する質問も出来るので僕も助かっています。もちろん、おしゃべりしながら日本語での言い方を教えてあげることもあるわけです。

 食べながら自然と、こちらではどんな料理を食べているのか、といった質問を投げかけられます。
 その質問にどう答えるかをいつも悩むのですが、まず僕が料理を担当していることに驚いていました。以前にも僕が家事全般を担当していることは伝えたことがあるのですが、こちらの人々の生活では、なかなか実感が沸かなかったようです。さらに、

『擂り石も、毎日こんなこんな(仕草をしている)して使っているんだよ』

今ちょうど、マスタードがすり終わったところとベンガル語で試しに言ってみると目を丸くして、えぇー、アレは難しいよ、と顔を見合わせていました。
 擂り石は、スパイスをすり潰すのに使うのですが、力も要るのでなかなか大変な作業で、お手伝いさんを雇っている家では、お手伝いさんに任せてしまうようです。この一件で、一目置かれるようになったかもしれません。

 やがて食事が済んだときに、

「ご馳走さまでした」

というと、日本語を習う彼女たちには馴染みのある言葉に気分は好くなるようですが、その言葉にお返しする言葉までは知らないようです。何と言うのかと質問され、ちょっと考え、やはりこれかと決心して教えてあげたのは次の言葉。

「おそまつさまでした」

意味を説明すると、意外にも腑に落ちるようでした。

 一杯のお腹にも一息つかせて、さてそろそろ出発しようかと立ち上がると、

『お引きとめしてしまったようで』

というようなベンガル語を不意に投げかけられました。僕に次の予定があることを知っていたから、気にかけてくれているようです。
 いえいえ、とんでもない。ありがとう、ではまた。と伝えて歩き出すと、気分は上々。暑くなってきた昼中の快晴の下を「もっとベンガル語を勉強してみよう」と思いながら、ぐんぐん歩いていきました。


(ゆ)
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