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星の王子さま
この写真はクリスマスに撮影したもの。この日はカメラにメモリーカードを挿入するのを、忘れてきてしまいました

 昨晩は、ある人の結婚式でした。在コルカタ日本国総領事館に勤める、現地採用のインド国籍の人です。
 式はHowrahというところにある、彼が幼少を過ごしたDon Bosco Schoolという孤児院施設でおこなわれました。クリスマスにも一度訪れたことがありますが、あの時と同じように、広場に舞台が設けられ、ここで過ごす子どもたちがみんな集まってきています。
 こういう場では、しばしば珍妙なる人々を目にします。

 つまり、妙なテンションの、いわゆる“外国人”です。例えば、ここの子どもや青年たちの輪に加わって踊りだす人。
 そんな中に飛び込む外国人は、もちろん喜ばれます。でもここの人たちは、ボリウッド映画やエンターテイメント番組などの影響か、ダンスに独特の愛着を持っている。互いに披露しあったり、小さい子に教えたりしながら、彼らが好む流行のステップのままに連帯感のある盛り上がり方をしていきます。
 かの外国人はやがて取り残されたようになってしまい、「ひゅ~」とか言いながら、一番激しい上半身の動かし方で、一人浮いていたりします。

 またあるいは、習いたての英語を使いたくてしょうがない子どもたちに、大きなリアクションで応える人。小さい子ならば、高く抱げあげてやったり。
 この日は施設中の子どもがこの場所に集まっています。さらに日々接する短期ボランティアの人々や、年に何回もおこなわれるこういったパーティーを通じて慣れていて、ここの子らはいかに外国人が気前いいかを期待しています。
 次々と現れては同じような質問を繰り返し、少し強引に引き回されるうちに嫌気が差してきたのかな。いつの間にか、かの外国人はしれっと目立たない影に移動し、神妙な面持ちで話し込んでいる。子どもには分からない話でもしているのでしょうか。近寄りがたい。

 こんな独りよがりなボランティア精神を見せつけられて、子どもらにはどんな影響が残るのだろう。

 珍妙なる人々。とはいえ、毛嫌いするわけではないのです。彼らの気持ちも理解出来るように思うし、正直言えば明日はわが身。その意味で、「珍妙」という言葉は適切でないかも分かりません。
 でもやはり、素敵な大人ではないように思うのです。何が大切なのかを、自分自身のこととして、よく振り返りたいと思います。
 そして何よりも、結婚されたSさん、おめでとうございます。お幸せに、末永く。


(ゆ)
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