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歩け歩けの日


 一ヶ月以上をかけて準備してきたドゥルガー・プージャも、終わりの日を迎えようとしています。いわゆる「お祭り」として賑やかなのは3日間。2日目までは家でのんびり過ごしていたのですが、この日は思い立って午前中から出歩くことにしました。

 一人で気兼ねもいらないので、これまで歩いたことのないくらいの距離を歩きました。家の近くの下町のようなあたりを遠回りしながら歩き、そこから繁華街と周辺、そして古いコルカタが残る北部までバスで一気に移動し、そこから歩いて帰ってきました。
 ベンガル地方はドゥルガー・プージャが大好きで、盛大におこなうことで有名です。ですがそんな印象を受けるのはやぐらが立つあたりだけ。長い距離を歩くとやぐらが全然立っていない場所が続いたり、そこにはお祭りだからとて特に変わらないように見える人々や、いつも通り仕事をしていたり、これを機会に施しを多く得ようとする物乞いの人もいます。一辺倒なことというのはまれにしかないものです。いろんな人がいるもんだなぁと、今更ながら思います。
 やぐらが立っている場所も、コミュニティのための小規模のものから、地区全体がデザインされたような大きな大きなもの、屋台ブースがたくさん並んでイベント会場さながらのような場所など、様々でした。

 楽しかったのはやはり下町あたり。土地勘もあるのでどこへでも入っていけます。そしてスケッチなどをとっていると人が集まってきて、いろいろ説明し出したり、スケッチに邪魔な人をどなってどけたり、描いている途中なのに「椅子に座ってゆっくりどうぞ」と移動を強要してくる。愉快です。
 また印象的だったのは、子どもらが集まってきて「このプージャはどう? 素敵?」と聞いてきたので、「うん、きれいだね」と答えると、「どうもありがとう」と返ってきました。「ありがとう」と言われたのは意外でした。自分のコミュニティのやぐらを褒められるのは、とても、子どもの頃から誇らしいことのようです。僕自身も外国人、よそ者ではありますが、よく出歩く、よく知った場所のやぐらの方が、何だか好いものに思えてくるから不思議です。

  

(ゆ)
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