1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30      
<<前月 2025年06月 次月>>
カテゴリ
ぶろぐん+
POWERED BY
BlognPlus
コーナー内検索

紹介メモ
リンクなど

懐かしさについて
 コルカタの国際空港に着いて早速面食らうのは、やはりこの雨季独特の湿度。夜中なので気温はさほどでもないように思うのですが、蒸し暑く感じます。
 そしてもうひとつ、プリペイドで支払いを済ませてあるにも関わらず、夜間料金を請求してくるタクシーコンダクターとの価格交渉。疲れていても、いちいちこの手間を考慮しておかねばならないのをすっかり忘れていました。コルカタは価格交渉にあまり苦労がないところだと案じていましたが、最近のガソリン代高騰とも関係しているのかもしれません。

 外に出るのも人と会うのにもうんざりしつつ、それでも空っぽの冷蔵庫を満たすために、市場へ買い物に出なければなりません。しかし歩き始めてみると、なぜかすぐに懐かしく、馴染みを覚えます。
 コルカタには、例えば「これは懐かしいのだ」と言えば小学生の子どもでも「ああ、そうか」と納得してしまうような、普遍的な懐かしさがあるのではないでしょうか。なぜかと考えてみるとその理由の一つに、みんな大声、というところがあるように思います。みんなやかましいのです。

 それを印象づけるように、みんなよくしゃべります。すぐ話し始める。発言に権利は不必要です。
 あんたはどう思う、みたいなことを突然話しかけられたり、面識のないタクシードライバー同士が渋滞で停まっている間とめどなく話し続けています。その前後に挨拶もありません。「新しいお客さんが来たけど、あなたが先に来ていたから、僕はあなたの方を先にやるんですよ」「ああ、そうですか」なんて西洋の古い物語のような会話も成立します。自然、足踏みばかりで展開のないことばかりです。
 なんだかこういうことは懐かしいことなのではないかと思います。

 あの時は疲れていてうっとうしかったけど、空港のタクシーコンダクターのお兄ちゃんとのやり取りが、早くも愛らしいやり取りとして思い返されます。


(ゆ)
| ちょっと | comments (0) | trackback (0) |










http://doratomo.jp/~nancha/ordinarylog/tb.php/109
PAGE TOP ↑