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BLOGN(ぶろぐん)

先行者
渓流釣りを始めた頃は、川で釣り人に会うと必ず声を掛けていた。同じ趣味である人と話しをするのは楽しいし、どういう状況なのかも知りたい。また、その人が何処の区間を釣るのかを確かめたいからでもある。

人の後を釣って釣果を上げるほど腕は良くないし、先行者の前を釣るのは渓流釣りではタブーである。事前にそのような情報が分かれば、安心してのんびりと自分の釣りに没頭できる。

 しかし、世の中そんなに甘くないのである。ある時こういう事があった。とある渓流で釣りをはじめてすぐに、私の釣っている100mほど先から釣り人が降りて来るのが分かった。少し腹立たしかったが、場所を変える事にした。

道に出るとその釣り師は、私の車を止めた場所より、ほんの少し上流に車を止め入渓したようである。






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 別の場所では、20cm前後のサイズのヤマメが、思ったポイントより出てきて楽しませてくれた。入渓して一時間ぐらい立っただろうか。それまでいい調子に釣りあがって来たが、パッタリと釣れなくなった。ふと砂地の川岸を見ると新しい足跡が付いている。

どうやら先に誰かが釣っていたらしい。すぐ上流がカーブになっていて、いい感じの淵をつくっている。その淵まで釣ってから上がろうと思い移動する。ふと上流を見ると、先ほど私の前に割り込んできた人とよく似た格好の人が釣りをしているではないか。

まさかとは思ったが、道に停めてある車を見ると、なんと先ほどの車と同じである。その日は気分が悪くなり、すぐに帰った。


 昔こういう事もあった。私が、ホームグラウンドにしていた渓流での出来事である。釣りをしていると、突然目の前に二人組みが現れた。そして、私が釣っているすぐ上流で知らぬふりしてフライを振り始めた。その頃私はまだ血の気が多い若造だったので、その二人に文句を言った。

その一人は、「初心者を連れているものだからと言い訳を言う。」

しかし、「違うだろーが。初心者に、釣っている人の前に割り込んで釣れ、なんて教えていないだろうな。」

そう言ったかどうかは覚えていないが、最初川に下りてきた時に、初心者を連れてきているので、釣りやすいこの場所を譲ってもらえないかと言うなら分からないでもないが、とにかくその場所を移動してもらうことにした。

 釣りを再開してひとつカーブを曲がり上流を見ると、なんと先ほどの二人組みが釣りをしているではないか。

先ほど私が話した事を全く理解してくれていないか、二人とも渓流釣りの経験が全くない初心者で、渓流釣りは移動しながら釣りをするという事すら知らないのかもしれない。呆れて2回めは声を掛ける気もしなかった。


 そういう事がたびたび起こると、渓流釣りに来ると先行者のことでピリピリしなくてはならない。釣りに来る時は日常のことを忘れ釣りのことだけを考えたいのに、いらぬ心配をしなくてはならなくなる。

ストレスが溜まるような釣りはしたくない。そういう事が理由で一時期渓流釣りから離れてしまった時期があった。今でも、有名河川など人が多いところにはあまり行きたいとは思わない。







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| 釣り::その他 | 2003/02/02, (Sunday) 07:38 PM | comments (0) | trackback (x) |