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MPECを訪ねて ~事業視察その2 編
 今回の旅は、WE21ジャパンのメンバーの方々に同行させて頂きました。
 MCEP事業は西ベンガル州の3県、4つの村で取り組んでいます。そのうち3村の取り組みをWE21ジャパンが資金支援しています。今回いらした皆さんの視察訪問は、事業の進捗状況を確認するためのものなのです。

 WE21ジャパンの支援は3つの村を対象にしたものですが、参考のために、4村とも見て回りました。
 資金出資者(ドナー)、村人、村人の活動を補佐するフィールドワーカー、事業全体を調整するNGO、実施にあたる団体、青年会などの地元組織、、、単純に考えるだけでも、訪問した日だけでこれだけの登場主体が指折り数えられます。さらに事業は収入向上なども位置づけられているわけですから、日々の場面では、市場の人々や民族どうしの関係、土地所有者と使用者の関係など、色んな要素が絡んできます。このように、事業や取り組みに関わる人々を総称してステークホルダー(stakeholder)と呼んだりします。興味深い呼び方ですよね。

 さて、これだけ多くの登場主体がいるわけです。
 こんな中で、一つか二つの事柄についてであっても、みんなが同じ情報を共有することは、大変難しいことだなと、改めて思いました。“数”の分野では、変数が2つまでは容易ですが、3つからはとたんに解を得るのが難しくなると聞いたことがあります。
 事業がうまくいっていない、ということではないのです。むしろその点では好感触が多い。
 僕自身も無茶々園やそれまでの活動では、いろんな人と情報共有することに意識的に過ごしてきたものですから、情報共有の手法や特徴に、どうしても関心が向いてしまいます。

  

 印象的だったのは、1つの村の雰囲気でした。
 インドに限らず、南アジアの農村開発の話では、村では男の人が強く、女の人が大変な思いをする場面をよく耳にします。男の人が権威的であったり、暴力的である上に、あまり働かないと。そして、女の人はそんな中で仕事ばかりで疲弊すると。
 でも印象に残ったこの村では、そんな雰囲気を全く感じませんでした。詳しく聞いたり調べたわけでもなく、数時間過ごした間の、僕の個人的な感想に過ぎないのですが、しかしどちらかと言うと、ここでは女の人の方が強いのではないかしらん。
 こういう地域では、女性の自助活動から組み立てる事業は、うまくハマるのだろうと思います。
 そして男も女もよく働き、争いごとも少なく、平和で民主的な村の成り立ちがあるものだろうと、そんな風に想像を膨らませては、にんまりとしてしまいました。


(ゆ)
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