1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30      
<<前月 2025年06月 次月>>
カテゴリ
ぶろぐん+
POWERED BY
BlognPlus
コーナー内検索

紹介メモ
リンクなど

こんな入院生活
 コルカタの空にこんなにトンビがたくさん飛んでいると知ったのは、今朝まで入院していた病院の窓からでした。
大きな窓の半分は空、もう半分はコルカタのお化けマンションが立ち並ぶ、そんな景色を1週間もベッドの上で眺めてしまいました・・・。
生まれて初めての入院と高熱記録をここで成し遂げるとは、なんとも・・・思ってもいない出来事でした。

身動きとれず 8月末に安倍元首相がコルカタに来るという一大行事が総領事館をあげて大忙しの日々。
 その後は、個人的に日本から素敵なお客様たちを我が家に迎えたりして、楽しくも騒がしくはしゃいだ期間が続きました。私は保育園の頃から、「3つ以上イベントが続くと熱を出す」という傾向があったのですが(ね、お母さん)、そんなことを24歳になった今、思い出してしまいました。
うむむ

◎◎◎

大家さんが体温計持って駆けつけてくれた 9月6日(木)朝からちょっとボケーとしていたのですが、その日は出勤。作ってもらった愛妻弁当もそのまま持って、お昼前には早退してきてしまいました。それから金、土、日、月、火、と39度代の熱と頭痛でボケボケになりながら、家で休養。その間、日本からお土産でもらったポカリの粉が私の水分補給を助けてくれました。

妹の味は母のような味 ちょうど遊びに来てくれていた妹も、さすが母の味を受け継いで、立派な味噌汁を作ってくれました。また、高熱でふらふらしている私のリクエストに応えて、ウクレレで何曲も歌ってくれたのが沁みました。

39度前後から下がらない それにしても、高熱が長く続きすぎではないの? ということで、職場の上司も心配してくれて病院で血液検査をすることに。
そしてあれよあれよと、12日(水)の夜には入院することになってしまいました。入院先は、いつも予防接種で行っている近所の大病院。まさか、ここにこんな形でお世話になろうとは・・・夢にも思っていませんでした。

 入院した日には、実はもう熱は微熱まで下がっていました。ただ、白血球と血小板の数値が低すぎるということで「絶対安静」の意味も込めての入院でした。ところが! 発疹がその夜から手足に現れて、かゆいの痛いので・・・入院したのに夜中にナースを呼んでも、何をしてくれるわけでもなく、「OK」と言って部屋を出て行ってもそれっきり。もう2、3度呼んで、やっとドクターに対処法を問い合わせてくれるという始末。「インドっぽい!」などと苦しみながら思ってみても、何の助けにもなりませんでした。結局、血液検査でも病名は「ウイルス性のもの」としか出ませんでしたが、症状は「デング熱」に非常によく似ていました。

◎◎◎

 実は、私が熱を出した2、3日後から、佑貴も熱を出し始めたのでした。昔から熱が出てもなんともない、という生活をしてきたそうですが、さすがに私が入院した日の夜にはピークを向かえ、私が入院した部屋の付添い人のソファーにシーツを引いてもらって、毛布に包まって朝を迎えました。入院手続きは一人分、でも病人は2人、先生もついでに佑貴も診察してくれて、その分は最後まで請求書に載ることはありませんでした。(ラッキー!)佑貴は見事に1日遅れくらいで私と同じ症状や血液検査の結果を出していきました。ですが、驚くべきことに、なぜか彼はケロッとしているのです。
 同じ高熱、同じ発疹、同じ白血球の数値・・・・。なのに、なぜにこの人はこんなに元気で私はこんなに弱っているのか!? ドクターにも「How's Yuki? Oh, you are following Wakana,,,,,」と毎日診断されていたのに、いつも間にか、佑貴は私の経過を追い抜き、さっさと元気になってしまいました。うーん、同じウイルスにやられても、元々の身体によってこんなにも差が出るものなのか・・・、と脱帽。

◎◎◎

入院決定、窓からの一週間の空 寝てばかり 領事館の友人が持ってきてくれた、差し入れのコーヒーと醤油

 この入院にあたって、大変多くの方に心配をかけ、またご協力をいただきました。私の入院中、妹を住み込みベビーシッターとしてで預かってくれたK家の皆さま、心配してくれて何度も電話をくれた方々、職場の皆さま、デリーやタイの大使館にいらっしゃる医務官の先生方にも心配をかけてしまいました。
 皆さま、本当にどうもありがとうございました。おかげで無事退院し、また元気に仕事に励みたいと思います。

無理はしないようにします。そして、今回何よりも、「休む勇気、委ねる勇気」の重みを痛感した病気生活でありました。


(わ)
| 日々 | comments (0) | trackback (0) |










http://doratomo.jp/~nancha/ordinarylog/tb.php/24
PAGE TOP ↑