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ことばの壁
 ベンガル語に「ノモシュカール」という言葉があります。
 ベンガル語は独自のベンガル文字を使用しますが、ヒンディー語やネパール語のデヴァナーガリー文字では「ナマスカール」にあたる綴りです。英語のアルファベットで表記する時は「namoskaar」などと書き、ベンガル語の簡易的な学習書などを開くと、挨拶の言葉として「こんにちは」などと訳されていることが多いと思います。

 僕もそのつもりで気軽に使う言葉ですが、僕たちの挨拶に返してくれることはあっても、逆に向こうから「namoskaar」と言われたことはほとんどありません。
 その理由のひとつには、主にヒンドゥー教の人たちが使う言葉だから。あと考えられるのは、この言葉には“感謝”や“敬意”の意味合いが込められているようで、日常会話の、特に知人同士で使用するには変な感じがするのだろうと思います。
 とは知りつつも、「外国人がよく分からずに使っている」とからかわれるのを覚悟で、あるいは可愛がってもらえるのを期待して相変わらず使ってきました。

 ですが先日ある友人と話していた時のこと。(わ)の職場から自宅まで、片道2時間強の道のりを歩いて行き来したことが何度かある、という話をしたら、不意に「namoskaar」と言われました。
 その人は面白半分で使ったのだと思いますが、はじめて相手から自発的な雰囲気で「namoskaar」と言われ、なんとも言えない驚きがありました。

 それ以来、なんとなく「ノモシュカール」が使えません。挨拶には「Hello」と言います。そして「Hello」もカタカナの「ハロー」で十分だし、むしろその方がよりよいのかもしれません。
 共通語を持つのはなかなかに難しい。だからこそ一般的な共通語は無意味に英語でよいのだろうと思います。少し話が大げさですが。


(ゆ)
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