好きな本.2   ~H30年 それ以降                    トップへ

好きな作家
H27~28 1.山崎豊子 2.村上春樹 3.原田マハ  
H31~R元   4.笹本遼平  5.東野圭吾 6. 伊坂幸太郎  7.浅田次郎  
4.笹本遼平     
      警察小説、冒険小説の世界で確固たる地位を築き、『還るべき場所』『未踏峰』『春を背負って』など、山を舞台にした力作でも知られる笹本稜平さん。
  • 許さざる者(2007年12月 幻冬舎
  • 還るべき場所(2008年6月 文藝春秋 / 2011年6月 文春文庫)
  • 未踏峰(2009年10月 祥伝社 / 2012年5月 祥伝社文庫
  • 特異家出人(2010年8月 小学館 / 2014年9月 小学館文庫)
  • 春を背負って(2011年5月 文藝春秋 / 2014年3月 文春文庫)
  •  甲武信ヶ岳と国師ヶ岳の間にたつ梓小屋という山小屋を舞台とした話で、山の自然とこの小屋に関わる人間模様が魅力的に描かれています。
  • 南極風(2012年10月 祥伝社 / 2015年5月 祥伝社文庫)
  • 遺産 THE LEGACY(2013年10月 小学館 / 2016年7月 小学館文庫)
  • その峰の彼方(2014年1月 文藝春秋 / 2016年12月 文春文庫)
  •   本作は北米大陸最高峰・マッキンリーが舞台の本格山岳小説です。最高の技術と精神力を持ちながら、ただ純粋に山と対峙することを願い、
  •  日本の登山界と距離を置く孤高のクライマー・津田悟は、ヒマラヤよりもマッキンリーを愛し、最難関である厳冬の未踏ルートに単身挑み、消息を絶ちます。
  • 分水嶺(2014年10月 祥伝社 / 2017年8月 祥伝社文庫)
   
  5.東野圭吾
 #1. さまよう刃 (角川文庫) 東野 圭吾 ...
  • #2. 白夜行 (集英社文庫) 東野 圭吾 ...
  • #3. 幻夜 (集英社文庫) 東野 圭吾 ...
  • #4. 手紙 (文春文庫) 東野 圭吾 ...
  • #5. 容疑者Xの献身 (文春文庫) 東野 圭吾 ...
  • #6. 探偵倶楽部 (角川文庫) ...
  • #7. 秘密 (文春文庫) ...
  • #8. 白夜行
  24位 マスカレードホテル(2011年)
     都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・
     コルテシア東京ということのみ。
若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、
     女性フロントクラークの山岸尚美。
次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?
  11位 夢幻花(2013年)
     「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが
気になり、ブログにアップする。

それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、
二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。

禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する〝東野ミステリの真骨頂
   10位 幻夜(2004年)
      幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編!
阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が——。
   2位 手紙(2003年)
    武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。
   

東野さんの作品で最初に読んだのが手紙。これはほんとに沢山の人に読んで貰いたい社会派の作品。不条理な世の中に感じれるかもしれないけど、やっぱりそれが現実なんだと。

 6. 伊坂幸太郎
 
 4.『オーデュボンの祈り』

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。

 6.『ゴールデンスランバー』
 衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。
 7.『砂漠』
 入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。
 9.『重力ピエロ』
 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
 11.『ラッシュライフ』
 泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。
  7.浅田次郎
  • 1、『プリズンホテル1夏』
  • 2、『日輪の遺産』
  • 3、『活動寫眞の女』
  • 4、『蒼穹の昴』
  • 5、『鉄道員(ぽっぽや)』
  • 6、『珍妃の井戸』
  • 7、『天国までの百マイル』
  • 8、『シェエラザード』上・下
 1、『プリズンホテル1夏』
 小説家の木戸孝之介がヤクザの大親分である叔父の仲蔵が経営するプリズンホテルに招かれ、そこで起きるドタバタ人情劇に遭遇する話です。

そのホテルは従業員が極道の者たちであり、訪れる客は極道の団体や自殺寸前の不幸一家、熟年離婚間際の夫婦など一般のホテルとは、いささか趣が違っていたのです。

 4、『蒼穹の昴』

蒼穹の昴シリーズの第一弾であり、中国で1300年間続いた科挙に挑む青年、文秀と、幼馴染ながら貧しい家に住む少年、春児が希代の占い師から輝かしい将来を予言され、清代末期の乱世に翻弄されていく話です。清朝末期、日本が明治維新を経て国力を挙げて西洋に対抗しだしたのに対して、清では西太后が絶大な権力を振るい、西洋列強の思うままに事が進み始めていたのです。 

 6、『珍妃の井戸』

蒼穹の昴シリーズの第二弾であり、清朝最末期、義和団事件そして列強諸国の北京侵攻の混乱の中、光緒帝の妃である珍妃の死を巡り、日英独露の四人の高官がその謎に挑む話です。珍妃の死の真相を明らかにするために、四人の高官たちが七人の関係者に事情を聴いていくのですが、皆のいう事が食い違っているのです。

 7、『天国までの百マイル』
 事業に失敗し全てを喪った男、城所安男が、心臓病で余命宣告された母親に名医の手術を受けさせる為、百マイルの距離をひたすら走る話です。

どん底に墜ちた安男を支える女性たち、母が子を想う気持ち、子どもの生活を守りたい元妻の気持ち、愛する男の幸せを誰よりも願うマリの気持ちが伝わってきます。

 8、『シェエラザード』上・下
 太平洋戦争時に、二千人余りの民間人を乗せた豪華客船を転用した病院船の「弥勒丸」が、魚雷を受けて沈没してしまう話です。

国際条約によって、安全を保障されていたはずの弥勒丸が何故攻撃を受けてしまったのか、謎は深まるばかりです。実際にあった昭和20年4月の「阿知波丸」事件がモデルとなっていて、忘却の果てに築かれた現在なのです。弥勒丸の航海の真の目的を知りながら、救うことができなかった二千人余りの命、復路の船内はさぞ希望に満ちあふれていたに違いありません。船の運命を知りながら、昭南から船を見送った男たちは、どんな思いだったのでしょうか。

 9、『壬生義士伝』上・下

己が生きるため、妻子を養うために盛岡南部藩を脱藩し、新選組に入隊した清貧の人、吉村貫一郎の話です。鳥羽伏見の戦いに敗れ、九死に一生を得た吉村は主家であった、南部藩の大坂蔵屋敷に逃げ込むところから話がはじまります。見栄の武士道ではなく、人の義に生き、切腹を命令された本人の語りと、大正の世まで生き残った元新撰組員の語りによって明らかになる吉村貫一郎像が魅力的に描かれています。

 10、『椿山課長の七日間』
 接待の席でポックリと逝ってしまった椿山課長と、人違いでヒットマンに射殺された武田組長、そして、信号無視の車に轢かれた雄太少年の話です。

冥土から極楽へ送られる時にやり残したことがあると、特別逆送措置法の適用で初七日まで現世に戻ることができるのです。但し、制限時間の厳守、復讐の禁止、正体の秘匿の制約があって、違反すると地獄に落ちてしまうのです。身近な人の知らない一面を知って良かったと思うのか、知らなければよかったと思うのかは、心はその人だけのものなのです。

 12、『憑神』

時は幕末、御徒士の別所家の次男坊で出戻りの彦四郎が、ある祠を拝んだことから、貧乏神、疫病神、死神に憑りつかれる羽目になる話です。軽快なテンポで物語は進んでいきますが、時代は折も折、激動の幕末であり、御家人とくれば悲しい結末が待ち受けているのです。

 14、『一路』上・下
 主人公、小野寺一路が、父の不慮の死により、一切の知識がないまま、十九歳で参勤交代の御供頭を拝命する話です。

色々な人間関係が謎に包まれる中、絶対に遅れてはならない行軍はハラハラの連続なのですが、何故か奇跡的な偶然が積み重なって、いろいろな幸運を引き寄せてしまうのです。