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キタダケソウ (ジオンさん撮影)

石灰岩地のカルシウムの多い特殊なアルカリ性の土壌で
植物が生育するには、ハードな条件の上に、雪がつかない場所に分布
日本で2ヵ所、大陸でもサハリンと朝鮮半島の北部に分布するだけの希少な植物である




キタダケヨモギ?

ぱっと見た目、アサギリソウにもウスユキソウにも似た感じ
白色軟毛で覆われている
北岳にのみ、たくさん分布

                            


6月の中旬にしか出会えない珍しい「キタダケソウ」

あれは2年前、H17.06.25〜26のたけさんのレポ
可憐な花の存在を知り、何時かはと思うようになり
今年こそと思って決行。

例年だと7月をまたぐと、数も質も落ちるよう。
今年は例年より開花が遅いという情報が入り
広河原まで林道歩きを覚悟していただけに
嬉しい知らせでした。

戸台口(6:00)--北沢峠(7:00着/7:25発)--広河原(7:50) 
 帰りは14:25が最終

ジオンさんの提案で夜叉神からを採用
夜叉神峠(5:30・6:00)--広河原(6:11・6:41)
帰りは16:00・17:00と時間にゆとりがもてるから

22時に待ち合わせし、甲府昭和ICを目指し
夜のドライブと相成りました。
眠気もなく、快調で2:30には夜叉神峠に到着し
3時間の睡眠で6時のバスでと約束し
いつもの簡易テントで爆睡

5時頃、外が騒がしく成り始めたので起きて身支度をする
 時間   コース タイム
7:30 @広河原バス停(トイレ5分)
7:45 Aゲート・橋・山荘(届け) 0:10
8:45 B沢を渡り、左俣へ 1:00
9:30 C大樺(だいかんば)沢・右俣へ 休憩(10分) 0:45
10:25〜10:35 レインウェアー・アイゼン装着
10:40 D二俣 1:00
13:15 E雪渓から離れる・小尾根
 (休憩・アイゼン取る…15分)
2:35
14:40 F八本歯のコル 1:10
16:00 G小屋へのトラバース道
 途中、10分・2回休憩
1:00
(16:00〜16:25)
  お花畑にて写真撮影
16:50 H北岳への分岐 0:25
17:50 I北岳山荘 1;00
(休憩 1:25) 8:55





5:30 始発バスが出発する時間なのに外が騒々しい
南アルプス林道が土砂崩れの為、出発時間が遅くなると

ゲートでいろんな情報が出回り、正確な事がわからない。
3時間は遅れるなんて噂まで

結局1:20遅れで、一番のバスで出発。

※バスは市営駐車場(芦安  料金1,000円)からので、
満席で立って乗車。

 6:50 夜叉神峠出発  7:30 @広河原バス停   【標高1529m】
    アルプラザにて(トイレ5分)
        

6:15 ゲート前で不安になる登山者。関係者からは正確な情報なし
今日が開通第1日目。昨日の内に安全確認してほしかったな

この場所は3度目である。前回のH15.11.1〜2  早川尾根歩きのH17.09.11

 7:40 ゲート/ 7:45 橋 / 7:50山荘(登山届け)

例年にない残雪が多く、ゲートでアイゼン・ピッケルの装備の確認あり
登山届けを出す 8:05 クリンソウ 8:10 水場 8:15 堰堤

マムシグサ カラマツソウ ツバメオモト ヤグルマソウ バイケイソウ

左手を流れる沢は雪解け水で水量が多くて、怖いくらいの激流
登山道までも、川化している。

クルマムグラ オドリコソウ 8:35 橋通過 コウモリソウ ニリンソウ

左手を流れる大樺沢の激流は凄い!! ゴーゴーと凄まじい音もしてました。

 8:45 B沢を渡り、左俣へ

8:41 沢を横切る 白いグンナイフウロ タカネグンナイフウロ


8:43 左岸へ

緑がきれい ニリンソウの群落 ツマトリソウ ミヤマシシウドも多い

後から後から人が押し寄せ、どんどん先を越される
あ〜。体重を減らさないとと毎度思う瞬間
9:25 階段 ダケカンバ

高度を上げているのが、後方の山並みを見て感じられる
 9:30 C大樺(おおかんば)沢・右俣へ 休憩(10分)

キバナノコマノツメ? サンリンソウ? 雪渓が見える 2,150m辺り

々みえる登山客。年齢の幅が広い。どんどん先を越される。
2,200m、そろそろジオンさんに体の変調が見られる頃かな?先を行ってるので、順調かな?

10:00 朝は青空が眩しかったのに、ちょっと怪しげな雲が!!

ヤマガラシ サンカヨウ
今回、初めての「ミヤマハナシノブ」が見られるかなと思ってましたが開花はまだのよう

10:25〜10:35 いよいよ、雨が降り出しました。レインウェアー・軽アイゼン(6本歯)を着用する

 10:40 D大樺沢二俣      【標高2209m】
                          

10:55 レイン着用の二人に追いつき、先に行く(11:15着)
    ジオンさんの顔色が怪しい。出たな!!
   ゆっくり体を慣らしながら行けばいいかなと勝手に思っていたが
   ご本人曰く、症状が出たら、低い所へ行くのがベストだそうな
   次回は御池小屋に泊まって、体を慣らすのが良さげですね

 11:00〜 ジオンさん、高山病との闘い

背中が辛さを物語っている バットレスが右手に・男女の声が木霊す?

 11:25〜12:00 晴れ間が続く



11:40 休憩中の二人に追いつく。みれさんは先に

バットレスのベストポイント。雲の間から時々覗く

12〜13時。ジオンさんとは関係なしに自分の体を上げるのがしんどい。
この邪魔な体脂肪よ。ちょっとばかし、誰かもらってちょうだいな
朝日〜雪倉・八つの硫黄岳でのことを思い出す。吐いて胃が空でも気分が悪くなる。
熱い珈琲を飲んだら、楽になったこともある。ジオンさん、ファイト!!
みれさん、遅くてごめんね。

 13:15 E雪渓から離れる・小尾根
  (休憩・アイゼン取る…15分) 13:30 歩き出す

沢の源頭部から、小尾根に取り付き、急なヤセ尾根を登る。梯子が20くらいはありそうだ。

イワカガミが時々目を楽しませてくれる

13:55 八本歯の頭が望まれる。あと少し。

この辺りのダケカンバのある景色と霧の幻想的な感じがまたいい



ヒメイチゲ


キバナシャクナゲ



みれさんは、快調。ゆっくりで申し訳ないです
テント泊装備で重いでしょうが、小屋泊まりの私達より小さく感じる。
パッキングが上手いんですね。



 14:40 F八本歯のコル   【標高2800?m】

標高も大体であって正確ではありませんが
登山口から二俣まで 約700m (2:55/25分休憩 前回2:45 )
二俣からコルまで 約600m (3:45/20分休憩 前回2:10 )
雪の影響もありますが、体重増加による鈍足化が可なり影響している
(あ〜あ)


尾根に出たら、富士山が見えるからね。この励ましも空しく終わった。

長い梯子に大きな岩場の歩き。見た目ほど大変ではない。

14:53〜15:03 小休止
霧の晴れ間に間の岳が望まれる。
クーさんから、「あそこまで楽しんでおいで」の伝言も
ちょっと怪しげな空模様。
池山吊尾根…大変そうだ
       厳冬期にみれさん、歩いてるんだもんね。
       辛い思い出もあるでしょうが、結果おーらい
       右手の薬指の爪の再生も進んでるようです。

15:15 間ノ岳が太陽の光で輝いている

15:17〜15.27 ジオンさんと熱い珈琲を飲んで小休止。体が温まってよくなってきたよう
         時間的に最終に近い集団が後方に見える

 16:00 G小屋へのトラバース道 〜16:25  2,800m〜2900m地帯に咲く
みれさん、「キタダケソウあったよ」とお知らせ
ぼちぼち行くからと、テント設営もあるから先に行って戴く

憧れのキタダケソウにご対面です。
が、素晴らしいイメージが強すぎて、意外と小さくて
近くのハクサンイチゲにやや軍配がありました。
でも、会えてよかった。今回、これが目的でしたから。

ここは、いろんなお花が咲き誇る花園でした。
キタダケソウ キタダケヨモギ イワベンケイ(花まだ) ハクサンイチゲ


チシマアマナ
オヤマノエンドウ この花園の先が小屋へのトラバース道(近道)
看板に危険なので通行禁止、迂回せよと書かれていた。

これまで、雪渓を登ってきたし、アイゼン装着すればいいと安易に考えてました。
戻ってくる方が何人か、危ないから止めたほうがいいよと。
行こうと思っていた近くの方も、それほどまで言われるならと引き返すことに。

二度目だという、この方によると、今年の花は器量がやや劣ると。
前はふんわりし、透き通るような花びらでしたよと。そうなんだ。


ミヤマキンポウゲが岩場の隙間にしっかり根をはる ハクサンイチゲに似ているが葉が全然違い違いがわかる

例年オダマキも咲くようだ 名前のわからない葉があちこちに。最盛期は見事だろう

チョウノスケソウ ミヤマキンバイ ヒロハコンロンソウ キバナシャクナゲ

ヨツバシオガマ・タカネウスユキソウらしき葉っぱがある。
ひょっとしてと
「タカネマンテマ」にと思いましたが残念でした。
もう2週間もすると、
クロユリも咲き出すかな?

 16:50  25分でH北岳への分岐

士山を初め、北岳も間ノ・仙丈、甲斐駒も雲の中。・・
花の撮影に夢中になってる間に人少なくなっていた。
ジオンさんも持ち直して、先を急ぐ。私の後に2人の姿のみか。


本当にちらっと小屋が見えるジオンさんにいろんな景色を見せてあげたかった。

17:40 もう少し 雪渓が広い範囲で残っている

 17:50 I北岳山荘  18:30 宴会? 19:00 夕食 20:00 消灯

小屋に到着前にみれさんのテントへ
すると、
トラバース上で滑落された方がいたので
心配してましたと。あの時、引き返していたからよかったんですが
何が起こるかわかりませんね。

きつい傾斜のうえ、凍てていて、キックステップで通過と

小屋で受付(ジオンさん・素泊まりで5,200円/ 私は夕食付きで6,800円でした)
滑落された方はビバーグし、毛布等小屋の方が運ばれていたようです。
夕食時、人手が足りず、ボランティアでお手伝いをされてました。
一緒に引き返した方も厨房で動いてみえました。ありがとう。


夕食はこんなメニューでした。後1L分の無料水券
行動中は食べれませんが、宿に着いたら元気。食欲も旺盛です。


食事前に、ジオンさんとみれさんとで子供のビールで乾杯。
ジオンさんはおじや・みれさんはスパゲッティでした。
明日の3時に会いましょうと19:50お別れしました。




さて、今回は小屋泊まり。晴れてお星様が見えるようなら
みれさんのテントへお邪魔しますねと。でも期待とは裏腹にガスで真っ白


いつもの荷物に次の物を追加。アイゼン・サングラス・日焼け止め
着替えと洗面道具・タオル2本


食料は傷まない物で、手軽に食べれるものを用意
今日も食べながらのお昼のなりました。


2日目