戻る      HOME

 腰椎椎間板ヘルニア(2022.12.09)
 
「ヘルニア」人事だと思っていたら、我が身に 
腰が痛い
以前、膝を手術した整形病院は、MRIの検査は時間を要する
で、2つ目に大きな病院に受診

朝一番に受診。健康診断に12年前かかったきりの病院
ひょっとして検査してもらえるかなとの期待の元

なんと、運のいい事。
丁度、検査の空いてる時間があるのでと
(やった〜。超ラッキー)
【腰椎すべり症】 
4番と5番の間
椎体と椎体がずれることで、変性して突出した椎間板、
及びずれた椎体の後方の骨縁などにて馬尾神経、
神経根などが圧迫される状態
をすべり症といいます。
通常、腰椎にて発生することがほとんどなので、腰椎すべり症と呼ばれます。
腰椎が前後にずれて不安定になる事によって、腰痛、下肢痛、下肢のしびれ、歩行困難などを生じます。

治療方針を決定するためには、単に椎体がずれている状態を滑り症と診断するだけではなく、
変性すべり症なのか分離すべり症なのかをきちんと診断する必要があります。

すべり症も長期間が経過して椎間板が完全にすり減ってしまい、不安定性が無くなってしまうと腰痛は軽くなってしまう事があります。
しかし、腰椎がずれる事によって神経が圧迫されている場合には、
不安定性が消失しても神経の圧迫状況には変化は無いために下肢のしびれ感などの症状も改善しません。

軽度の腰痛程度であれば腰部の外固定(腰痛ベルトやコルセットなどによる)にて症状の改善が見込めますが、
すべり症の程度が強い場合や下肢の症状が強い場合には外科治療が必要となります。
すべり症の程度が軽い場合には神経の圧迫を取るだけの手術(減圧術)で済む事もありますが、
病状が進行している場合には減圧術に加えて不安定な腰椎間を固定する手術(固定術)の併用が必要になる場合があります。

 【腰椎椎間板ヘルニア】

椎間板が加齢や猫背、反り腰激しいスポーツ、重いものを持ったなどの原因により変形し飛び出してしまい
神経を圧迫し痛みやしびれがある状態を「椎間板ヘルニア」といいます。

 
脊椎の骨と骨の間にある軟骨のクッションを椎間板といいます。
椎間板は頭から骨盤まで垂直にかかる荷重を受け止めたり、背骨を円滑に曲げたり反らしたりする役割を持っています。
椎間板は、線維輪と呼ばれる硬い組織の中に髄核と呼ばれる軟骨組織で構成されています。

腰椎椎間板ヘルニアは、加齢や外傷によって線維輪に亀裂が入り、そこから飛び出した髄核が神経を圧迫してしまうことです。
主な症状は、殿部や脚に痛み・しびれ・感覚障害(触られている感じが鈍くなる)・筋力低下などです。

腰椎椎間板ヘルニアの有病率は10万人あたり463人といわれており、人口の約1%が発症するともいわれています。
男女比は2:3で男性が多いと報告されており、20〜40歳代に好発します。
腰椎椎間板ヘルニアは5つある腰椎の4番目と5番目の間5番目と仙骨の間で起こりやすい疾患です。
事務作業者と比較し重労働者に発生率が高く、とくにドライバー、金属・機械労働者に高い傾向がみられます。
さらに喫煙は、腰椎椎間板ヘルニアの発症リスクが約20%高くなるともいわれています。
  
腰椎椎間板ヘルニアの約80%は自然に軽快するとされています。
そのため必ずしも手術が必要というわけではなく、
安静にすることや腰椎コルセットの装着、
リハビリ神経に対する注射・薬の服用によって治療することが可能です。
腰椎椎間板ヘルニアの治療法には、主に薬物療法、運動療法、装具療法、手術があります。
原則的に、神経症状が強く現れていないときには、薬物療法や運動療法、装具療法などの保存的治療を選択します。
保存的治療で
治る場合、3?6か月程度で症状が落ち着くといわれています
ヘルニアになったら何日間安静?
次に、物理療法と呼ばれる方法です。
電気療法や温熱療法などを用いて血行を良くし、固まった筋肉を和らげてリハビリの効果を高めてくれます。
但し、発症してから3
日間は絶対安静で、その間は炎症している患部を冷やします。
医学的に実証されていることですが、夜間の臥床で椎間板が伸びきり(成人脊椎-全24個の椎間板で約1cm伸びます)、
椎間関節は油ぎれの状態で、起床直後は力学的にスムースな動きができないからです。
予防は急激な動作を避けることです。 大部分は数日から1週間の
安静で軽減します。
 
 
腰椎ヘルニアの立ち仕事は? 
腰椎椎間板ヘルニアのおもな原因は、背骨に負担をかける行為です。
重いものを持ち上げる、何かを引っ張る、体をひねるといった動作、
長時間の
立ち仕事や長時間の座り仕事など同じ姿勢を続けること、あるいは体重の増加なども椎間板ヘルニアの要因になります。 
 
【適度な運動  

軽度の椎間板ヘルニアの場合、適度な運動をするのが良いとされています。

腹筋や背筋を鍛えることで筋肉が腰を支えてくれるので負荷に強くなります。

とはいえ、激しい運動は禁物です。
ウォーキングや筋肉を軟化させ腹筋・背筋を鍛えるためのストレッチから始めましょう。

 
 自宅で出来るストレッチ

腰椎椎間板ヘルニアにはストレッチが有効
腰椎椎間板ヘルニアの痛みが軽い場合は、安静にしすぎると運動不足になって椎間板の柔軟性が低下したり、
腰を支える筋肉が弱まったりして慢性化する恐れがあります。痛みが強くない腰椎椎間板ヘルニアには、ストレッチを取り入れるのが効果的です。

長時間同じ姿勢が続いたり、姿勢が悪かったりすると腰に大きな負荷がかかります。ストレッチで姿勢を正すことは、腰椎椎間板ヘルニアの予防にもなるためおすすめです。


腰椎椎間板ヘルニアのストレッチを行うときのポイント
ストレッチの効果を高めるためには、身体が温まっているお風呂上りに行うのが適しています。
継続することが大切なので、無理なく取り組めるストレッチを選びましょう。

無理に行うと症状が悪化する可能性があるため、筋肉の伸びを感じて気持ちがいい程度で行うのがポイントです。
腰椎椎間板ヘルニアを発症した直後や痛みが強いときは、ストレッチを控えるようにしてください。

 

最後に、痛みが軽度な腰椎椎間板ヘルニアの緩和に効果的なストレッチを4種類ご紹介します。


胸のストレッチ
1.ストレッチポールの上に仰向けになり、両ひざを立てます
2.両ひじを直角に曲げて胸を張ります
3.お腹をへこませて、ストレッチポールに近づけるイメージで肩甲骨を寄せます


ストレッチポールを使ったメニューです。ひざを伸ばすと腰椎が反る可能性があるため、ひざは立てるようにしましょう。腰の負担を軽減するため、お腹をへこませるのもポイントです。


腰のストレッチ
1.仰向けになり、両ひざを立てます
2.両手で両ひざを抱えます
3.そのまま胸に向かってゆっくり動かします
4.お尻や腰に痛みを感じるところまで引き寄せて、5秒キープします
5.ゆっくり元に戻ります


お尻や腰のつっぱり、痛みを感じたところで止めるのがポイントです。無理せずできる範囲で行いましょう。


お尻のストレッチ
1.仰向けになり、両ひざを立てます
2.右足の足首を左ひざの上に乗せます
3.そのまま両手でひざ裏を抱えます
4.胸に向かって引き寄せます


動きがきつい場合は、仰向けになった状態から、片足のひざを両手で抱えて胸に向かって引き寄せるストレッチがおすすめです。


バスタオルを使った足のストレッチ
1.仰向けになります
2.右足のつま先にバスタオルをかけます
3.そのままバスタオルを引っ張り、右ひざを伸ばします
4.反対側も同様に行います


バスタオルのサポートを利用できるストレッチです。ひざを伸ばしたまま、ゆっくり行いましょう。