大塚国際美術館(2021.11.14)
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「大塚国際美術館」は徳島県鳴門市に位置する陶板の美術館です。
大塚グループの創業75周年を記念して誕生し
、大塚オーミ陶業株式会社によって作成された世界の名画の陶板を保管・展示しています。
鑑賞順路は、床の矢印に沿ってフロアの下から上へ巡るのが王道のコース。
すべての作品を次々と鑑賞したとしても、ひとまわりなんと2〜3時間かかることも!
ゆっくり回ると半日〜1日は過ごせるぐらいの広さなんです。
普段なかなか見ることが出来ない“世界中の名画を一堂に見られる美術館”、として
1998年に開館した大塚国際美術館。
鑑賞ルート約4km、地下3階から地上2階の広大な展示スペースに1,000点を超える作品が、
床や壁、天井にいたるまで立体再現されており、
ダイナミックで現地にいるような空気感が込められているのが大きな特徴です。
スタートは地下3階。そこから、古代→中世→ルネサンス→バロック→近代→現代というように、
時代順に作品を見ることができ、西洋絵画の歴史が分かる構成になっています。
大塚国際美術館の作品は、陶板(プレート状の陶器)に、
現地で撮影した写真を転写して作られたもの。つまり、ここの作品はオリジナル作品ではありません。
写真が元になっているので、現地の落書きやひび割れなどもそのまま転写され、
より本物に近い形で忠実に再現されているのです。 |
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【 順路1】B3F(環境展示、古代・中世)】
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『環境展示』と、『系統展示』の「古代」〜「中世」の作品を展示するフロア。
西洋美術における「古代」とはギリシア・ローマ時代のこと。
紀元前3世紀頃からのヘレニズム時代には、絵画の主題は神話や歴史のみならず、
風景、風俗、生物、肖像など多彩なジャンルが生まれたとか。
また、「中世」は、キリスト教美術の時代。
中世キリスト教美術の象徴的存在は、西欧、東方ともに「神の家」である聖堂自体。
絵画、彫刻、工芸のすべてが宗教の教えと深く関わっているそうです。
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【順路2】B2F(ルネサンス・バロック)】
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『系統展示』の「ルネサンス」〜「バロック」時代の作品と、『環境展示』があるフロア。
「ルネサンス」というフランス語の本来の意味は“再生”。かつて古代ギリシア・ローマに
栄えていた古典文化が 14世紀に復興したという意味です。
教会やパトロンの支援で芸術家の地位が向上し、
レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエッロなどの巨匠が登場した時代。
「バロック」は、「ルネサンス」を基盤として、さらに広く、現実的なテーマに発展。
理想化された「ルネサンス」とは対照的に、
自然らしい表現、光と影、情景やポーズ、材質感によって
リアルな印象を見る者に与えようとしていたそうです。
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B2からB3を見下ろす |
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【60.7つのヒマワリ】 |
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【【順路3】B1F(近代・印象派など)】】 |
『系統展示』の「近代」の作品を中心に展示するフロア。
「近代」は、ルネサンス、バロックの様式を模範とするアカデミーに対し、
自由な創造をモットーとする印象派の芸術家たちが異を唱え、
新しい芸術表現を追求した時代。その動きはフランスにとどまらず、西欧諸国へと広がっていきました。 |
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【順路4】1F・2F(現代、テーマ展示)】
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『系統展示』の「現代」の作品と、『テーマ展示』のフロア。
「現代」は、20世紀に入り、フォービズム(※1)やキュビスム(※2)、
シュルレアリスム(超現実主義)など、新しい芸術が生まれました。
芸術は筆で表現するものから、アクションペインティングや
パフォーマンスアートまで、さまざまな表現がされるようになった時代です。
『テーマ展示』では、8つのテーマ
(空間表現、トロンプ・ルイユ(だまし絵)、時、生と死、
食卓の情景、家族、運命の女、レンブラントの自画像)に分けた作品を鑑賞できます。
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