図鑑等

図鑑コレクションです。

図鑑もコレクションアイテムかどうかは、さておき…。
装丁の豪華さ故に例外なく高価なものです。無駄遣いをしないためにも…
本名の右に表示した( )内数字は、入手時点の価格を示します。
特記以外は消費税抜き表示です。

■鳥■

「フィールドガイド 日本の野鳥 拡大版」日本野鳥の会発行 B4版x3cm厚 (4800円)


定番ともいえるイラストによる図鑑です。識別ポイントなどは矢印付きで解説されて分かり易く、 愛用者が多いことも頷けます。
フィールドで用いるポケット版の拡大タイプとして追加出版されました。 その分文字もイラストも大きく見やすくなっています。



「野鳥図鑑」保育社発行 B6版x1.5cm厚、全4巻(各1400円)

保育社出版の検索入門と言う図鑑シリーズで'86年4月に陸の鳥2巻、同年9、10月にそれぞれ水の鳥 1、2巻発行。現在は絶版かも…
「水の鳥」と「陸の鳥」各2冊ずつで組まれた写真による図鑑だが、それぞれ雌雄の画像と 季節により羽色が変わる種はそれにもきちんと対応した珍しい図鑑です。
解説も長文にならずに的確に書かれ、必要な箇所には適時モノクロながら線画によるイラストも 付記されていて親切です。



「日本の野鳥」山と渓谷社発行 21x20x3cm厚(各4500円)

山渓カラー名鑑というシリーズの図鑑です。スクエアに近い横長の独特サイズで本棚などでは ちょっぴり目立ちそう(邪魔?)。版元でも名鑑と銘打つ本のためか、図鑑とはちょっぴり 雰囲気の違う比較的大きなサイズを生かしてユッタリとした写真画像がメインです。初版が 85年ですから、その時点での撮影法も含めたイメージ画像中心で今振り返ってみると古さを 感じさせますが、鳥の写真を始めたい方にとっては、野鳥写真の一時代を為した著名写真家が 撮り下ろした画像がふんだんに使われています。ベーシックな撮影技法やスタイルが読みとれる はずです。一度は目を通しておくと良いでしょう。
図鑑としては、必ずしも適切とは言い難い写真が多く、これ一冊で全てとはいかない点が残念。 図鑑としてではなしに、種類記載が豊富な画像集として扱えばよい評価かも。



■鳥:その他■

「日本の野鳥 巣と卵図鑑」世界文化社'99.05発行 B5版x2.5cm厚(6800円)

いよいよマニアックな図鑑です。実際の巣の写真とそれを元に描かれた細密イラスト、卵も変異が ある場合は、数種類、基本的には見開き2ページに1種ずつ日本産148種+帰化鳥4種が丁寧に イラストで描かれています。
鳥名の下に成鳥の写真画像も掲載されていて、その写真の中に筆者の画像が数点採用されています。 ありがとうございます。



「日本の野鳥 羽根図鑑」世界文化社'95.09発行 B5版x3cm厚(7800円)


これもマニアックな1冊。イラストで羽根を描いた図鑑で、フィールドに落ちている羽根を 拾ってコレクションする方も多いと思いますが、1枚の羽根から主の種を特定するのは、 想像力と洞察力が試され推理小説のネタ探しのようで、楽しい作業です。そんな作業には秀逸な イラストのこの図鑑がお供として打って付けでしょう。山階鳥類研究所の研究員として著名な 笹川昭雄氏コレクション画像の集大成です。この図鑑にも鳥名の下にある成鳥画像に筆者の撮影 画像が数点採用されています。ありがとうございます。


■植物:木本類■

「日本の樹木」山と渓谷社発行 21x20x3cm厚(4800円)

絞った数ではあるものの、必要な要素が盛り込まれほぼこれ一冊で満足できるはず。 難を言えば、果実や新芽、樹皮など詳細画像が網羅されていれば良いですが、無い物ねだり?


「日本の野生植物 木本T、U」平凡社 B5版x約4cm厚(各18000円)

'89年初版で比較的新しく編纂された図鑑のため、記述もそれに伴い補正されています。 本来なら牧野富太郎博士のものと言いたいところですが、敢えてこちらを…
ヤマケイの図鑑で不足と感じていた事柄も網羅されてさすがの内容に驚嘆までも。 これを紐解いて至極のひとときを味わってみてください。



■植物:草本類■

「日本の野草」山と渓谷社発行 21x20x3cm厚(3800円)

上記山渓カラー名鑑「樹木」の姉妹版。眺める図鑑としてはこれ一冊お勧め。 但し、上にも触れた詳細部位記載の不足には、少し?マークも。


「野草図鑑」保育社発行 B6版x約1.5cm厚 全8巻+別巻索引(各1200円)

これも鳥のシリーズと同じ検索入門シリーズ本今となっては絶版かも。
植物名の検索が容易なように工夫が施された唯一と言っても良い図鑑。
巻の区切りも大まかな見分け分類により始められ、各部の項目を拾うことから、より細かな分類に 自然と入って行けるように配慮されている。写真による画像も多岐に渡り、果実や花の状態など イラストに依る補いも充分にある。いわゆる植物名を調べると言う観点からしたらこれを除いて 他に比類するものは見あたらないはず。絶対のお勧めですが、今となっては専門書を扱う古本店や ネットオークションをこまめにチェックしておく以外に策はなさそう。
新刊発行時たまたま手に入れられた身ですが、時折こんな所に…?と言うような、小さな古書店に 状態の良いものが並んでいる場合がある。この手の本は以外とセット購入後もほとんど読まれる ことなく手放す場合が多く、状態は非常に良い場合が多い。但し日焼けなどは目を瞑った方が…。


1巻:つる植物の巻'84.03発行
2巻:ゆりの巻'84.03発行
3巻:すすきの巻'84.05発行
4巻:たんぽぽの巻'84.07発行
5巻:すみれの巻'84.09発行
6巻:おきなぐさの巻'84.11発行
7巻:さくらそうの巻'85.01発行
8巻:はこべの巻'85.03発行
別巻:総さくいん'85.02発行



■植物:その他■

「日本のきのこ」山と渓谷社発行 21x20x3cm厚(4500円)

検索には不向きな点は、これまでのこのシリーズ各巻共通だが、大きなサイズの画像は魅力的。
カラー名鑑ファンとしては、あっても良い一冊?



「きのこ図鑑」保育社'85.05発行 B6版x約1.5cm厚(1400円)

お馴染み検索入門シリーズの検索することをメインに考慮したシリーズ面目躍如の1冊。絶版?
いかんせん種が多すぎて、全てが含まれるという事にはほど遠いですが、まあ比較的身近な種は 網羅しているようです。
変種というか、キノコ類には教科書通りの形態がフィールドで見られる例は極めて少ないので、 独特の目で見極める必要があります。特に食用として対象物を見る場合には、経験に勝るものは ありません。



「しだの図鑑」保育社'86.03発行 B6版x約1.5cm厚(1400円)

検索入門シリーズです。シダの場合は、外観的な形態だけでは種の特定も困難で、最終的には 虫眼鏡によるソーラス(胞子)の観察が決めてとなりますが、これらもモノクロのイラスト表示が なされ、検索にはもってこいといえます。
巻末には、形態を的確に言葉で表現した検索表も備わっており、それだけでも簡単な検索なら こなせるほどに充実しています。残念ですがこれも多分絶版でしょう。



「原色 コケ・シダ」家の光協会'80.03発行 B6版x約1.5cm厚(1500円)

本屋さんでたまたま見つけた図鑑です。マイナーなコケとシダを扱った図鑑はとても珍しいと 思います。87種のコケと97種のシダが掲載されています。程々の金額で手に入れられる図鑑としては 興味があればお勧めかな?



■昆虫:蝶■

「原色蝶類検索図鑑」北隆館'90.03発行 A5版x約3cm厚(4800円Tax込)

綺麗に展翅された標本写真に依る図鑑で表裏とも完全収録され、地域差による変異にもほぼ完全に 対応している。但し標本による識別が基本で、フィールドで見られる状態とは異なる点があり 読み替えるため最低限の知識がないと読みこなすのは一寸難しいかも。
その敷居さえ越えられれば、これ一冊で必要且つ充分。絶対のお勧め。



「日本のチョウ」小学館'81.06初版発行 130x207x1.2cm厚(1480円Tax込)


自然観察シリーズという、ポケットサイズの図鑑です。定石の標本画像による識別が種だが、 屋外での自然態画像も必要に応じて付記された点がお勧め。識別もフィールドガイドとしての ポイントが中心で、役に立つことが多い。


「チョウ」東海大学出版会'84.06発行 120x190x1.5cm厚(2000円)

屋外で観察することを前提の編集が貫かれたフィールド図鑑の1冊。アゲハ科から始まり、科毎に セセリチョウ科まで順に並べる一般的な図鑑とは異なり、観察する時の見かけ上の大きさ順に 種が掲載されているため、戸惑いが生じることもあるが、これはこれで明快で良いとする心の広さが 求められるかも。
種ごとに観察例が多いシーンを引いた絵で表し、同時に静止位置までの飛翔ラインを黄色い線で 書き加えた画像を始め全てがフィールドで見られる自然な画像のみ3枚画像で構成され、押えとして 小さく標本の表裏翅画像も入れられていて、フィールド版としては完璧な構成になっている。



「日本産蝶類幼虫・成虫図鑑T タテハチョウ」東海大学出版会'84.06発行  A4版x2cm厚(18000円)

卵から幼虫の齢による差異、成虫もイラストによる解説図鑑の最終形。タテハチョウ科の54種のみ 記載でこのお値段…、欲しい人にはお値段は関係ないのか?
先ほど念のために版元のHP確認しましたが、残念ながらどうも売り切れにより絶版の模様。



「日本産蝶類幼虫・成虫図鑑U シジミチョウ」東海大学出版会'97.07発行  A4版x2cm厚(25200円)

上のタテハチョウ版同様、卵から幼虫の齢による差異、成虫もイラストによる解説図鑑の最終形。
こちらはシジミチョウ科の70種のみ記載でこのお値段…、筆者は未だ下のトンボ版とこれだけは 入手できていません。欲しいのですが、おいそれとは手が出ません。
版元のHPにリストとして記載がありました。あ〜良かった?。 ただいま新品ならぬ程度の良い中古品を探し中!



■昆虫:トンボ■

「日本産トンボ幼虫・成虫検索図鑑」東海大学出版会'88.06初版発行  A4版x2cm厚(12000円)

チョウとはいささか構成が異なるものの幼虫(ヤゴ)の細密画、成虫識別ポイントをイラストで 順繰りに辿ることで種の特定ができるよう検索に主眼を置いた解説図鑑の最終形。
成虫のフィールド画像も全種雌雄の別まで掲載されています。これもどうも絶版のようです。 ただいま新品ならぬ程度の良い中古品を探し中!




■魚:川魚■

「川と湖の魚」保育社 '89.06、'90.07発行 B6版x約1.5cm厚全2巻 (各1600円)


お馴染み検索シリーズの一つ。例によって検索目的の至れり尽くせり図鑑です。多分これも絶版かも。 いわゆる淡水魚だけでもこんなに種類がいるんだ〜と驚嘆のまなざしで眺めるも良し。



■その他:博物■

「自然大博物館」小学館 B5版x4.5cm厚(12000円)

これ一押しです。博物と銘打つだけあって、植物から、動物まで、いや天文から気象までそれなりの 密度で何でも載っています。
一通りの事なら全てこの一冊で事足りてしまうかも。騙されたと思って、図書館で見てみることを お勧めします。入手してもこれだけのお値打ち品は滅多にお目にかかれないかも。



「英和ビジュアル分解博物館」同朋舎出版 '96.03発行 B5版x5.5cm厚 (4900円Tax込)

これも奇妙な図鑑です。天文から動植物、人物から建築物まで種類を掲載するという事でなく、 それぞれ代表的な品種を分かり易いイラストと写真画像で分解して見せているところがミソです。 おまけにそれらのパーツ類の名前を英語表記と日本語表記を併用して見せてくれていることです。
和名はこれでなくても簡単に調べる術がありますが、それに対応する英語表記検索が容易に楽しく 学べてしまう画期的な図鑑です。 ひょんなところで出逢って、一目惚れ状態で入手してしまいました。
これだけの内容でこのお値段は、お値打ち品です。





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