ドゥルガ・プージャ 2007 その2
 〜愉快な人々 編


祭り期間中の人々の様子について、少しお知らせします。



ドゥルガ・プージャは、インドの中でも
特にベンガル人に大切にされている
お祭りで、このときには、特に女性は
新しいきれいな服をまとっている
姿を街中でよく見かけます。
やぐらを見守っている人の中には、
男性にも着飾っている人を
見かけました。

かといって、いわゆる汚い格好の人を
見かけないわけではありませんし、
物乞いを受けることも、
しばしばあります。
街は人で溢れかえっています。
大通りでは、普通の乗用車に、
家族でしょうか、十数人
乗り込んでいるような場面にも
出くわしました。

これは我が家の近く、
Sarat Bose Road の先の公園に
突如現れた観覧車風の乗り物。
かなりの速度で回っています。
ゴンドラへの出入り口には、扉の
ようなものはありません。
立って乗っている人があるので、
シートベルトもないようです。

見ていて空恐ろしかったなぁ。

ベンガル人の多いコルカタの街中
では、私たちの見た目は、
どうしたって外国人です。
地元の人々には大変喜ばれますし、
面白がられます。

この女の子は
“Welcome to Kolkata!!”
と話しかけてくれた子。
“Happy Puja.”
“Same to you!!”
こっちの子は、バスから目が合ったら
恥ずかしがってオート三輪車に
入り込んでしまった子。


お世話になっている人、知人、友人に
ご飯に誘ってもらうのも、
楽しみの一つです。様子見も兼ねて
「遊びに行っていい?」と連絡すると
大変喜ばれるのが、面白い。

集合住宅コンプレックスに住む
知人とその友人の皆さん。
この日は、このコンプレックス
コミュニティの会食に参加させて
もらいました。
またある人には、
親戚がみんな集まるというので、
朝食の準備から覗かせて
もらいました。
家政婦さんたちも含めると、総勢、
三十余人にもなる大パーティー。
気さくな人たちばかり、
気兼ねもほとんどなく、
気持ちよく過ごさせてもらいました。
この日のメインディッシュは
昼食の鶏肉のビリヤーニ。
調理の仕方の勉強も兼ねて、
「準備から参加させておくれ」と
頼んでやってきました。

写真は次の日の昼食の仕込みの
様子。魚を切っています。
この道具の使い方も興味深いもので、
じっくり見入ってしまいます。
見入っていたはずなのですが、
日々の各地域の祭り訪問の
疲れからか、途中で極度に眠くなり、
椅子で昼寝をさせてもらいました。

ですがこのようにのんびりすると、
コルカタの人々は
大変喜んでくれます。

このとき出会ったお姉さんが
Khidurpurに住んでいて、
「祭りを見に来るならうちに来なさい、
午前中から見るならお昼をうちで
食べていきなさい」と言うので、
お邪魔することにしました。
誘ってくれたのは、3つ上の写真
右端のお姉さん。ベッドで(わ)と
座っている人です。悪気のない、
気さくでいい人です。


この日ご馳走になったのは、
なんでもない“いつもの”昼食。
こういう食事に呼んでもらえるのも、
なかなか嬉しいものです。
差し入れにケーキなどを買う(わ)。
このケーキ屋さん、
2004年、2005年と、Birthday cake
の売り上げ記録賞を受賞している
ようです。トロフィーが
飾ってありました。

右のお兄ちゃんは、家の長男。
各やぐらを案内してくれました。
左のお姉ちゃんは彼の彼女。
「日本語で “I love you” は何て
言うの?」と彼女に聞かれて、
(わ)が面白がって教えました。

早速「アイシテル」の告白場面です。
彼は日本語の意味を知りません。
そして、Selimpurに住む友人。
後になると混んで大変だからと、
初日に誘ってくれました。
コルカタ在住が長い方で、
いろんな話を聞かせてくれます。
知的で優しい、素敵な方です。

おつまみにホットサンドイッチを
作ってくれました。
簡単に出来るこの料理が気に入り、
早速器具を買ってきました。
その家族と一緒に、テレビで
今年のドゥルガ・プージャ
はじまりの儀式を観ている様子です。

この家も気兼ねのない、
いい家族です。

祭りは太鼓を鳴らしたり、
スピーカーで大音量の音楽が
流れたり、午前中から騒がしいの
ですが、そんな人たち
ばかりではありません。

我が家の窓から見える隣家の
人は、軒先に筵を敷いて、
のんびりと新聞を読んでいました。
これ、「見ザル、言わザル、聞かザル」
ですよね? なぜこんなものが
あるのか分かりませんが、
立ち寄ったある家で見つけました。
ほんの小さな置物です。

祭りの見方にもいろいろあります。
私たちのように歩き回るのも
あれば、自分たちのところにだけ
留まっている人も。
そして結構多いのが、ベランダに
座って、待ちゆく人々や
イルミネーションを楽しんでいる人。

写真のベランダの中に
夫婦で座っています。
分かりますか?
こちらもベランダから
覗き込む人々。


Selimpurのやぐらで、
管理運営に参加している
委員メンバーの子どもたち。
カメラを持っていると、こんな
場面によく出会います。
「俺たちを撮ってくれよ!」
と言われるのも、もう慣れっこ。
「ヘイヘイ、こっち撮ってくれよ」
夜のパレード直前。
みんな気分が高揚しています。
一方で、僕がカメラを向けたことも、
フラッシュを焚いたことにも、
なんとも思わない
コミュニティの重鎮風の人たち。

最後は、我が家の一番近所の
像が街を練り歩くパレードに参加。
みんな打楽器のリズムに
合わせて踊り狂います。

大盛り上がりです。

(ゆ)はやがて踊り狂う輪の中へ、
引きずり込まれてしまいました。
彼女はすぐ近所に住んでいる
そうで、私たちが越してきてから、
度々見かけては話しかけたいと
思ってくれていたのだそうです。

パレードにまで参加すると、
こういう出会いもあります。


パレードの様子は、
「夜のパレード編」をご覧に
なってください。


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