山里近くの山々では、ヤマザクラが見頃を迎えていました。
日当たりの良い山の斜面に点々と咲いているヤマザクラを見ていると、とても和やかな気持ちになります。
この花を見るといよいよ今年の釣りの始まりが来た事を実感します。
普通1年の始まりは、1月なのでしょうが、1月から2月下旬にかけては、海のフライフィッシングも釣り物が少なく、なかなか良い釣りはできません。
ヤマザクラが咲く3月になると、ヤマメなどの渓流が解禁となるし、海も1月から2月と不調であったヒラスズキが上向く頃になるのです。
もう何年も前の話ですが、あるダムの上流域で良型のヤマメがよく釣れた年がありました。日中は、静かだった川面は、日が傾く頃になると、ものすごい数のカゲロウのハッチがあり、静かだった川面がにわかに騒々しくなって来ます。
ドライフライに出るヤマメは、どれもデップリと太ったグラマラスなヤマメばかりで、暗くなるまで夢中で釣った記憶があります。
よくイブニングを過ごした淵の近くには、大きなヤマザクラの大木があり美しい花を咲かせていた記憶があります。
また、海でもヒラスズキを始めた頃は、ヤマザクラの咲く前後によく出勤前の1時間程の釣りをしていました。毎朝のようにヒラスズキがフライを襲うシーンを見る事が出来ました。
このように、ヤマザクラの咲く頃はとても良い釣りが出来た記憶が数多くあります。私にとってヤマザクラの花は、釣りの好期の始まりの合図にもなっています。
ヤマザクラは、比較的暖かい平地から徐々に山に向かって咲いて行きます。ヒラスズキで釣行する釣り場近く、海沿いのヤマザクラは、2月下旬にはもう花が咲いていました。早いものはもう葉桜になっていました。
ですから、上記のヤマメのイブニングの釣行と、ヒラスズキの早朝の釣りの時期は実際は微妙に違う事になります。
山に行った次の日、磯に向かったのですが、こちらのヤマザクラは、写真のように花時期が終わりを迎えているものが多かったです。
新葉は赤く、逆光で見る葉桜はとてもきれいでした。
毎年、この峠のヤマザクラを見ていますが、同じ場所にあるヤマザクラでも開花時期に若干のズレがあるようです。
個体差なのでしょうが、早咲きの木は毎年のように早く花が咲き、早く葉桜になっています。今年もそうでした。
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植物 | 2007/03/12, (Monday) 08:47 PM |
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