膝の怪我の為、年末から年明けまでほとんどまともに歩ける状態ではありませんでした。
体が資本の仕事をしている為、当然会社も休みました。
毎日、外に出るのは医者に行く時だけ、テレビを見てもニュース番組位で、昼のドラマなんかは全く面白く無く、こんなに一日が長いと思った事はありませんでした。
そんな中、私の心を癒してくれたのは、釣り雑誌でした。とは言っても自分では動けないので本屋さんにも行けません。昔読んでストックしていたものばかりです。
主に読んでいたのは、「フライの雑誌」です。この雑誌との付き合いは古く、実は私がフライフィッシングを始めるより前から読んでいた雑誌です。創刊号も読みました。
残念ながらその頃の雑誌は、引越しの時に処分してしまいありません。今思えば大事にとって置けば良かったと後悔しています。現存しているのは、1992年の20号が一番古いものです。
もう10年以上も前の雑誌を読むと、内容もほとんど覚えていないので、新鮮な感じがしました。
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フローティングミノーが載っていた記事 |
もうすっかり忘れていたコルサーフローティングミノー、面白いパターンがたくさん載っている。 |
前置きがかなり長くなってしまいましたが、1998年発行の42号には、その頃連載だった備前貢さんの「スタンダード・フライ・タイイング図説」という記事が特別編(第2弾)でカラーページで7頁にも及んで載っていました。
内容は、コルサーというマイラーチューブに似た素材と、この素材を世に出したジャック・ガーサイトという人の解説とその素材を使ったフライパターンの紹介です。
当時この記事を読んで、すぐにこのマテリアルを買い、コルサーグラスミノーなどのフライを巻いたのを思い出しました。
まだ当時のコルサーは残っており、ジョイントミノーに被せたのはこの素材です。マイラーチューブより耐久性が抜群で、ナイロンのメッシュ状のチューブは透明感があり、グラスミノーは当時私のお気に入りのフライのひとつでした。
コルサーミノーのバリエーションの中で、コルサーの芯に整形したフォームを入れて作った、フローティングミノーの紹介もありました。
最近とても流行っているらしいフローティングミノー、素材こそ違いはありますが歴史はとても古いのかもしれません。
しかも、コルサーを使うパターンは、元々ストライパー釣りの為に考案されたそうですから日本のスズキに効かない筈は無い事も容易に想像できます。
でも、フローティングミノーを流行らせた岩井さんも流石だと思います。今では、東京湾のボート釣りではかなり流行っているそうですね。それだけ釣れるフライなのでしょう。
昨年このフローティングミノーが注目を浴びてから、私の周りですぐにこのフライをヒラスズキ釣りに使い出したのは、emoyanさん、Kさん達。
選挙では、保守地盤の強い宮崎ですが、この2人はフライフィッシャーの革新派かも知れません。(そう言えば来週は全国でも注目された知事選ですね。)
そんなemoyanさんの記事の中で、注目すべきはこの記事。
昼間の波の静かな堤防でヒラスズキを誘って釣ってしまおうという釣りです。
過去には、サラシの無い磯でフライにバイトしてくるヒラスズキを釣ったりバラしたりした事はあったのですが、多くの場合は凄い勢いで浮上しながらも反転して行くヒラスズキが多かったのを思い出しました。
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フローティングミノーでの釣果 |
先日のemoyanさんとの釣りで、フローティングミノーの釣りを見せてもらいました。
岩井さんがやっているボートでの釣り方とは随分違いますが、見事にヒラスズキを釣られました。
「流れの強い磯で、如何にヒラスズキをヒットさせるか」というのも面白いのですが、静かな海に浮いているフライ、それにガバッと大きな魚が出る。想像するだけでも楽しいではありませんか。
やっている事は、磯の道具の先に浮くフライを着け、堤防に釣りに行ったという事だけです。ちょっと目線を変えて同じ魚を狙うと、新鮮な釣り、面白い釣りが出来るという好例だと思います。
ともすれば釣果ばかりに目がいってしまいがちですが、この釣りなら魚が出るだけでも楽しそうです。
先日の釣りは、「やっぱり釣りは楽しまなきゃね。」と再認識した釣行でした。
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釣り::フライ | 2007/01/14, (Sunday) 11:26 PM |
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