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2月に釣ったエバ |
ガン玉シュリンプで釣った厳寒期のエバ。さすがにこの時期になると数も少なくなる。 |
南の海から回遊してくるヒラアジ類の幼魚。
宮崎ではエバ、私の生まれ故郷ではメッキと呼ばれています。
フライへの反応も良く、宮崎では、メジャーな対象魚であります。
今回は、寒い時期のエバ釣りについて少し書いて見たいと思います。
夏はあちこちと回遊し、移動が激しいエバですが、秋深まる頃から少し行動が変わるような気がします。
寒い時期のエバは、時として1箇所に集まり大きな群れをなすようです。
この時期のエバ、どんな場所に群れているかというと、河口付近の河川内、港の船溜まりなどです。特に河川内では、ちょっとした深場に群れている事が多いようです。
そして、この群れは、潮の動きなどで多少の移動はするものの、あまり大きく移動する事なくいつまでも同じ場所で群れている事が多いのです。
私は、この状態のエバの事を勝手に「溜まりエバ」と呼んでいます。
この溜まりエバの特徴をまとめると
- 深い場所に溜まっている。
- 暖かい時期より活性が低く、表層への反応が極端に悪い。
- 群れが大きく移動する事が少ない。
以上の3点が大きな特徴だと思います。
この溜まりエバを釣るには、まず魚が溜まっている場所を探さなければいけません。
探しやすいのは、中、小河川の河口近くの汽水域です。淵状になった、底がえぐれている場所などを中心に移動しながら探って見ます。
群れの大きさにもよりますが、1箇所に溜まっている事が多いので少し場所がずれてしまったら全く釣れないと言う事もしばしばです。ですから、移動して探るというのが重要です。
ラインはもちろんシンキングラインを使用します。探る河川の深さによってラインを使い分けるのが理想なのでしょうが、私の場合はSTラインのタイプ?だけで済ます事が多いです。
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ガン玉シュリンプ |
溜まりエバで良く使うフライ。沈みが早く深場のエバにはかなり有効。 |
フライですが、私の場合は、6番以下の小さいサイズのフックに巻いたシュリンプパターンを多用します。
なぜシュリンプパターンかと言うと、活性の低いエバは、テールの長いストリーマーよりフッキングが良いからです。
そしてリトリーブは、夏の釣りよりストロークを短くします。
また、リトリーブの間に若干のポーズを入れ、魚がフライを食う合間を積極的に作ります。
そして、この釣りで一番重要なのが、魚の群れている層に確実に沈める事です。
暖かい時期のエバは、たとえ深場に居たとしても表層を引くストリーマーやポッパーにすばやく反応し、激しいチェイスを見せます。
ところが、寒い時期の溜まりエバは、表層への反応は凄く鈍いのです。
群れの居る層まで確実にフライを沈めます。上手く群れまでフライが沈められれば2、3回のリトリーブですぐにアタリがあります。
この釣りは、底に群れている群れさえ見つけられれば、数釣りが楽しめます。また、大きく移動する事が無いので大雨など大きく条件が変わらない限り毎日同じ場所で釣れる可能性が大きいのです。
群れは大きく動かないものの、やはり潮の干満によって群れは移動します。時合いというものがやはりあります。
時合いは、場所によって様々のようです。満潮の潮止まり前が良かったり、干潮の上げ始めが良かったり、時にはほぼ一日中釣れたりと釣り場や群れの大きさによって色々なようです。
夏のエバと比べると魚の引きは随分と劣りますが、数釣りが楽しめる溜まりエバの釣り。宮崎では、条件が良ければ2月の厳寒期ぐらいまで楽しめます。
厳寒期が来るとさすがに数も減り、あまり釣れなくなってしまいます。その後は何処に行くのかは分かりません。
死滅回遊と言われているエバ、確かに冬の厳寒期に河川の川底にたくさんのエバが死んでいるのを見たことがあります。
しかし、一部のエバは、海で越冬するのでしょうか、3月になるとまた河口部でちらほらと釣れるようになって来ます。
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釣り::釣り方 | 2006/12/24, (Sunday) 09:33 PM |
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