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BLOGN(ぶろぐん)

厄年の終わりに(3)
そしてとうとう天罰が

竿を折った次の週、僕はいつものように仕事をしていた。

昼休みが終わり、仕事を始めて少し経ってからだった。この日は、山の斜面に造林鎌と言う柄の長い長刀のような鎌を持って山の斜面に立っていた。

移動しようと足を踏み出した時だった。草に足を取られるバランスを崩した。膝を付けた時にコツッと何か固いものが当たった。

立ち上がって見るとズボンの膝がバッサリ切れていた。恐る恐る、ズボンの切れ目を覗くと、膝が切れている。傷はかなり深く傷の奥には白いものが見えていた。

止血の為に、タオルを固く縛り付けた、足を動かす事は出来たので、斜面をゆっくりと下りた。痛みは不思議と感じなかった。軽いショック症状だろうか?鋭い刃物でスパッと切れたからかも知れない。

同僚に近くの病院に連れて行ってもらった。

ほどなく、診察室に呼ばれベッドに寝かされた。タオルを外すと、ズボンは真っ赤に染まっていた。裾を捲ると膝の皿の真横に傷口が開いる。10センチちょっとあるだろうか?

それを見た先生は、大したことは無いと言った。まだまだひどい人が居ると、そりゃそうだ。傷口の奥の白く見えるのは何か聞いてみた。どうやら皿の横にある筋が少し切れていて、筋が白く見えていたようだ。

傷口に消毒液を付けると、初めて痛みが走った。

麻酔をして、傷口を縫ってもらった。膝を曲げてはいけないと、関節を固定する装具を付けられた。

これが厄介で、帰りの車で足を曲げられずに座席にまともに座れない。和式のトイレはもちろん、洋式のトイレにも不便を感じた。

その時の先生の話では、3日程で装具は取れるという事だったので、会社には休日出勤した3日を代休にしてもらった。麻酔が切れると傷口がかなり傷みますよと先生から脅されて、覚悟して帰宅した。




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その日の夜は、なかなか寝付けなかった。傷口は思った程痛みは無かったが、傷のある右足がとてもだるかった。特に太ももからお尻にかけての筋肉が、まるでマラソンをした後のような疲れを感じた。あまりのだるさに寝返りをしたいのだが、膝を曲げる事が出来ないので、リラックスして横を向いて寝る事も出来なかった。

 大変だったのは、その日の夜だけではなかった。

 毎日消毒の為に、通院しないといけないのだが、とにかく足が突っ張って車の乗り降りが大変だった。一日中寝ているのも、退屈だ。日中はほとんど毎日野外で過ごしている僕には、家でじっと安静しているのが、こんなに退屈で苦痛を伴うものとは夢にも思わなかった。一日が非常に長い。

 最初は、3日だけ我慢すれば何とかなるだろうと、安易に考えていた。ところが、通院3日が経っても固定している装具は外される事はなかった。それどころか、足の関節は水が溜まりパンパンに腫れている状態だ。とてもまともに歩く事も出来ない。

 心配になり、いつ頃普通の生活に戻れるのか聞いてみた。様子を見て装具を外し、何とか正月が来るまでにリハビリを終了させるよう頑張りましょうと言うことだった。

えーっ、最初とは全く違う答えにショックを受けた。リハビリってどういう事か?装具を外しても普通に歩けないのか?

 もう何日かで、冬季休暇だったので、それまでの間有給休暇をもらうように会社に連絡した。

 結局年内に装具を外される事は無く、ほとんど寝たきりの生活が続いた。
(続く)




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| 釣り::回顧録 | 2008/01/29, (Tuesday) 07:15 PM | comments (0) | trackback (x) |