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12月21日 HOWRAH駅
始発なのに3時間近く電車が遅れました。本を読んで待つことにしました。
ベンチも空いていないので、仕方なしに荷物を尻に敷いてしゃがみこむと、地面に近い高さで見る駅はなかなかに面白いものでした。

到着は予定時刻でもお昼近くになるので、朝ごはんにパンを買っておき、足元の近くに置いておきました。ちょっと気になることがあって振り返った後顔を戻すと、犬がパンのにおいを嗅いで、目前を歩き去っていきました。
狂犬病の恐れのあるこの土地では、野良犬に近づかないのが鉄則。狂犬病に侵された犬は慣れた人にまず噛み付くといいますから、知り合いの飼い犬でもなければ手を出すこともしません。
久しぶりに間近に見る犬の体と顔は、巨大でした。

また、同じようにしゃがみこんで三頭身になっているおじさんを身近に感じたり、物乞いのおばちゃんに、堂々と、見下ろされて手を出されたり。





前の記事にも書きましたが、駅にはござのようなものに座り込んでいる人や、布団を敷いて寝て待つ家族などもたくさんおり、気を許すと寝っ転がってしまいそうです。インドの当たり前の風景は、この目線にあるのかもしれません。

このように本を読みつつ楽しんでいると、目の前をぷらぷらした足が通り過ぎていきました。どうやら右足が不自由な人のようです。
松葉杖を使わず、どうやっているのか分かりませんが、荷物を頭にのせたままで、棒を上手く右足に引っ掛けて使い、左足は障害のない人と同じようにして、この人ごみの駅舎の中を、あっという間に歩き去っていきました。きっと彼も、どこかへ行く電車に乗り込むのでしょう。
「彼は自分で立っているんだなぁ」と、ちょっとの間、見えなくなっても眺めてしまいました。

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