JASRACの生演奏訴訟その歴史1 |
(最新見直し2008.5.9日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
2006.4.20日 れんだいこ拝 |
【「ジャズ喫茶スワン訴訟」】(「新潟JAZZ喫茶SWAN」、「JASRACについて考える」) | |||||||||||||||||||||||||||||||
「ジャズ喫茶スワン訴訟」の経緯は次の通り。
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![]() いずれ「JASRAC問題」が社会問題になりそうな気配を感じる。多くの者が「全方位的著作権」を認定している故にこういう本末転倒事態が発生する。「全方位的著作権」とは要するに現代の関所税である。その昔、寺社、組合(ギルド)が万能社会を作り出し、戦国武将・織田信長がこれらを撤廃し「楽市楽座制」を導入した。これにより経済の活性化が促されたのは周知のことであろう。これを思えば、「知的関所税」というのは特殊現代の形態であるから、第二の信長が現れないといけないということになる。 「著作権使用料を支払う必要があるのは分るが、収入に応じた算定をしてほしい」などという弱腰ではいずれ、弁護士の口車に乗せられてしまうであろう。弁護士の知性を窺うのに、法哲学的な知性は皆目貧困で、単に法文を職人的技法で操る術師に過ぎない。故に、弁護士に期待してみても何ら事態は変わらないことを知るべきである。むしろ、手前味噌ながられんだいこの観点を援用したほうがよほど賢明である。 この問題は、著作権そのものの認識間違いから発生している。仮にそのような権利が「全方位的著作権」として認められるにしても、肝心な事が前提にされていなければおかしい。肝心な事とは、「全方位的著作権」の適用は少なくとも、「『社会的文化、人民大衆の生活福祉の向上に資するものでなければならないという公理』と抵触せざる限りにおいてである」という法理論との整合性が問われねばならない、ということである。 この弁えが無いから「JASRAC的強権」が罷り通り、音曲産業の保護育成という美名の下での衰退がもたらされ、明らかに利権化し過ぎているというのに、これに誰も抗することができないという没知性的事態に追い込まれることになる。れんだいこに云わせれば、「全方位的著作権そのものがシロアリ理論」なのであり、人民大衆はこれに闘わねばならない。しかしだ、マスコミも都合の良い「ジャーナル著作権」を主張している訳だから、インテリ学会もまた更に輪をかけたような「知的所有権」の主張に血眼(ちまなこ)な訳だから、連中がJASRAC異議を唱えることはできはしない。同じ穴のムジナでしかない。つまり、誰もあてにならない、助けてくれない。 れんだいこは主張する。憲法の空洞化現象に応じて各界が得手勝手な法理論を振り回しており、互いに身動き取れない社会へ突入しつつある。つまり、社会がアノミー化しつつある。こうした折には、今一度国内法の最高規範である憲法から紐解いていかねばならない。文明化という正義美名の実は野蛮知性の振りかざしに対して断固として抗する知性を練磨せねばならない。この視点を失した時、歴史的に形成され最も我々が習性とさせられている辞を低くして哀訴する道しか無くなるであろう。 ちなみに「多くの良心的な人々は著作権者の権利を認め、作曲者に敬意を払い、できる限り穏便に使用許可をしてもらいたいと考えている」云う者があるが、ならばその対価としてJASRACの徴収金の経理明細を求めよ。「著作権者の権利を認める」ことが形態、様式、分野の如何を問わず「あらゆる空間それも末端にまで権利が及ぶべし」ことを論証してみよ。「多くの良心的な人々は全方位全域的著作権を認めている」云々と云い為しているが、「多くの良心的な人々」がどういう人たちのことなのか、「そのどこが良心的なのか」論証してみよ。汝、言葉の独り歩きで酩酊しているその暗愚さを恥じよ。 2004.2.14日 れんだいこ拝 |
【「新潟市のJAZZ・ママ閉店事件」】 |
2003.11.19日、新潟古町通六の「JAZZ・ママ」が閉店した。同店もJASRACから、過去分も含め三百万円以上の支払い請求を受けていた。 去る11.15日、店主でドラマーでもある佐藤政良さん(62)とともに店に立っていた妻の冨士子さん(71)が心筋梗塞で突然帰らぬ人となった。2回目の調停を数日後に控えていた。「ジャズが好きだし、若い人にも演奏の場を提供したいという思いで、夫婦で何とかやって来た。足が出てもやってきてくれるミュージシャンにも支えられてきたがもう無理だ」と佐藤さん。「店を閉めても支払えといわれている。自己破産するしかないのだろうか」と疲れ切った表情だ。お別れライブでミュージシャンや愛好家は三十五年以上続いた老舗との別れを惜しんだ。 |
【名古屋のライブハウス「ワールド・ コーポレーション」事件】 |
2007.3.15日、人気歌手の曲を無断で生演奏させたライブハウスに、著作権料1395万円支払命令。著作権料を支払わずにライブハウスで米国人気歌手らの曲を生演奏させたとして、日本音楽著作権協会(JASRAC)が、名古屋市中区の飲食店経営会社「ワールド・ コーポレーション」と社長に著作権料約1630万円の支払いを求めた訴訟の判決が名古屋地裁であった。 中村直文裁判長は「著作権侵害を認識しながら、許諾のないままバンド演奏を継続し、協会に損害を与えた」として、同社と社長に計約1395万円の支払いを命じた。 判決によると、同社は中区錦のライブハウスで1996年7月~昨年2月、スティービー・ワンダーらの楽曲をバンドに生演奏させていたが、協会に使用料を支払わなかった。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070315-00000506-yom-soci ) |
【生演奏ピアノ演奏事件判決その1】 | |||
「著作権侵害を継続していた飲食店経営者に懲役10ヵ月(執行猶予3年)の有罪判決」、「ビートルズ演奏で逮捕! なぜだという素朴な疑問、J-CASTニュース」その他を参照する。
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【生演奏ピアノ撤去判決事件】 | |||
「JASRACと音楽の使用者 著作権を巡り紛争「泥沼」、J-CASTニュース」(http://news.livedoor.com/article/detail/3012287/)その他を参照する。
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「音楽の話題から、JASRACと闘っている店発見!」
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(私論.私見)