758 槍ヶ岳 撤退

岐阜県  高山市 
2500m付近まで 
 H24年8月18〜19日
阿繍さんと、くぼちゃんと3人

 旧村営無料駐車場〜新穂高温泉〜
ゲート〜右股林道〜穂高平避難小屋〜
白出沢〜ブドウ谷〜チビ谷〜
滝谷〜藤木レリーフ〜南沢〜
槍平小屋〜2100m〜中ノ沢〜
2500m付近 西尾根分岐手前 ピストン







帰りにみた 北穂 ドーム



18日の落雷で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
また、負傷された方の一日も早い回復を願ってます。
お盆後半企画の双六岳が中止になって、
18日〜19日、くぼちゃんと槍ヶ岳に行く事になりました。
もちろん、双六岳に参加予定だった阿繍さんも、誘いました。
今回はコースタイムが長いので、槍ヶ岳山荘の小屋泊として、
新穂高温泉から登りました。
18日は当初、予報が良くなくて、、雨が降ってくれば、
槍平小屋に泊まって、翌19日に、頑張ってアタックするつもりでした。
18日、歩き始めると、、すばらしい天気、、
一瞬、笠ヶ岳の方がコースタイムも2時間くらい短くて、展望がいいかなと迷いました。
実は笠ヶ岳の地図も用意していた。
しかし、くぼちゃんの希望もあり、予定通りに槍に行きます。
落雷の心配もあり、、
14時くらいまでには登頂したいと、出発しました。



付近の地図


 8月18日
 0:45 自宅発〜1:00=1:05 阿繍さんの家〜1:30=1:35 くぼちゃんの家〜1:55 各務ヶ原IC〜東海北陸自動車道〜3:00 清見IC〜3:20 高山〜R475〜4:10 栃尾橋〜   4:20 無料駐車場着=4:50 駐車場出発〜5:00=5:05 新穂高温泉 トイレ〜5:10 ゲート 右股林道に〜
 6:00=6:05 穂高平避難小屋 休憩〜6:45=6:55 奥穂登山口 白出小屋 休憩〜
 7:00=7:05 白出沢テント トイレ〜7:25 ブドウ谷〜7:30 ヒカリゴケ〜 7:45 チビ谷〜8:10 沢〜
 8:20 滝谷避難小屋〜8:25=8:35 滝谷〜8:40 藤木レリーフ〜9:10 南沢〜
 9:25=9:50 槍平小屋 休憩〜9:55 キャンプ場〜10:10 2100m〜10:30 中ノ沢 2200m付近〜10:55 雲が出る 2300m付近〜
11:15 雨が降り始める カッパ上着用 2400m付近〜11:20 カッパのズボン着用〜11:40=12:00 激しい雨と雷で停滞 2500m付近 西尾根分岐手前〜
撤退 12:20 濁流〜13:00 中ノ沢〜
13:20=14:20 槍平小屋 昼食〜14:30 南沢〜14:55 沢〜
15:00=1520 滝谷 橋を架ける時間待ち〜15:55 ブドウ谷〜
16:15 白出沢〜16:20=16:30 白出沢テント 休憩〜16:55=17:15 穂高平避難小屋 休憩〜17:30=17:35 登山道出口〜17:45 ゲート〜
17:55  新穂高温泉 トイレ〜18:00 駐車場着  18:10 くぼちゃん、阿繍さん着
18:25 駐車場出発〜19:20 高山市ホテル確認〜19:25=19:40 スーパーで夕食の買出し〜19:50 ホテル駐車場〜
19:55 ホテルアクティー着〜20:00 乾杯〜20:05=20:30 展望温泉〜20:40=21:30 慰労会、、就寝

 8月19日
 6:00 起床〜温泉〜7:00=7:30 朝食〜
 8:00 朝市に出発〜8:10=8:30 陣屋朝市〜8:45 ホテル着〜温泉〜9:40 ホテル出発〜
10:00=10:15 道の駅 ななもり清見〜11:30 各務原IC〜12:15=12:55 森海 昼食〜13:20 くぼちゃんの家〜13:50 阿繍さんの家〜14:20 帰宅


8月18日

 0:45 自宅を出ます
 1:00=1:05 阿繍さんの家に、迎えに行きます
 1:30=1:35 くぼちゃんの家に着き、予定通りに出発します
 1:55 各務ヶ原ICから、東海北陸自動車道に、
 3:00 清見ICで出て、
 3:20 高山市内にR475で新穂高温泉に向かいます
 4:10 栃尾橋を渡って
 4:20 旧村営無料駐車場に着きました。

 
 4:50 阿繍さんのおいしいたまごサンドイッチを朝食に戴いて、支度をして、駐車場を出ます
 5:00=5:05 新穂高温泉で、トイレを借ります。結構な人です 

      槍ヶ岳は西鎌尾根と、南へのびる大喰岳との間にはじまる飛騨沢沿いに
      蒲田川右俣林道を歩きます
      この道が、槍ガ岳への最短ルートで、今回はこのルートを行きます

 
 5:10 飛騨側のバス道終点、新穂高温泉のバスターミナルから、舗装道路の坂を登り、新穂高ロープウェイの駅の横を通ります。
     すぐ上手の駐車場から林道に入り、、カーブを4つほど行くと、小鍋谷の橋があり、ここにゲートがありあます

  
   夏道登山道、、少しショートカットでした

 
   橋を渡って右俣沿いに林道を進むと、やがて右側に「穂高平近道」の標識があります。
   急ぐなら急登の近道を行けばよいのですが、林道をのんびり歩いた方が楽だろうと、林道を行きましたが、
   
地図を見ると、、、大回りしました(汗)

 
   水場もありました

 
 6:00=6:05 穂高平避難小屋に着きました
    高平には牧場と穂高平避難小屋があります。
    ここで休憩します。 
    新穂高から約1時間、アルプスの展望があります

    見えてるのは穂高の稜線、槍ヶ岳も見えてます。

 
   ここは牧場でしたが、、今は??

 
   この先、林道はブナ林の中を、白出谷(しらだしだに)出合までほぼ水平に歩きます。

 
   ソバナ?
   お天気も良い、、途中から展望が良いので、笠ヶ岳のほうが良かったかな〜と、、

 
    崩れたところで新穂高情報基地のパトロール車、、「乗せてって、、欲しいなあ〜」

     
        抜戸岳

     
      笠ヶ岳、山荘も見えた

 
 6:45=6:55 奥穂登山口に着きました
     白出小屋があります
     ここでオレンジを食べて、休憩します

 
 7:00=7:05 白出沢手前にテントがあり、トイレを借ります。
    、、、かなり勇気の要るトイレでした。

 
    白出沢を渡ります

  
   水流のない白出谷を渡ると、登山道になり、針葉樹林の中の平坦な道となりました。
   石や木の根っこの上を、歩くので、滑りやすい


  
      岩も滑りやすかった

   
  7:25 ブドウ谷に
   

     
         素敵な稜線です

 
 7:30 ヒカリゴケがありました

     
         笠ヶ岳からの稜線、錫杖岳も見えてます

  
    左下に右俣谷の川音を聞きながら、歩きます

  
 7:45 行きのちび谷です
   
 
 8:10 沢の様子です

 
    オトギリソウにタマガワホトトギス

  
   さらに進み、オオシラビソの林を登ると、滝谷出合です。
   白出谷から滝谷まで、あまり標高差はない、、200mくらい。


  
 8:20 滝谷避難小屋に来ました。
    ここまで、3時間半、、いまのところ、いいコースタイムです。

 
 8:25=8:35 滝谷を渡ります
      滝谷は水量もあり、川原からは水量のある滝が見えました
      

  
   行きの様子 この橋が流されて、、

  
   帰りの様子です

 
 8:40 藤木レリーフに来ました
     ここの湧水は飲めます

 
    空は青く、、飛騨沢

     
         稜線もきれいに見えてます

  
    センジュガンピ、、このあたりから阿繍さんが遅れだしました。
    今日は調子が悪いかも、、

 
    槍平へは、南岳側の山腹を巻くように登って行きます。
    
シモツケソウも咲いてます

  
   ミソガワソウにオンタデ

     
        北穂 ドームが見えてます

  
 9:10 行きの様子 南沢に来ました

 
   帰りの南沢

    
      稜線には雲が出てきました

  
   木道が出てくると、槍平小屋は近い

 
     しばらく樹林帯の緩い登りを続けると、突然視界がパッと開けます
     沢の水もきれいで、今まで違った風景が広がってます。
  
    トリカブトにサラシナショウマ

 
 9:25=9:50 槍平小屋に着きました。
   早速、コーラを買って休憩します

     
        槍平小屋  相変わらず、青空ですが、、雲がちょっと出てきました。

 
 9:50 出発この時点では、まだまだ青空、、
 9:55 キャンプ場を抜ける
    槍平は、南岳や奥丸山への道が分岐するところです
    前回は南岳新道を降って来ました。

 
    ここから道は左岸沿いに樹林帯へ入ります、
    
トモエシオガマにミヤマハハコ

  
10:10 2100m地点
    展望のない樹林帯を登ります

  
    トリアシショウマ?にシロバナイチヤクソウ

  
10:30 行きの様子 中ノ沢 2200m付近です

 
   帰りの中ノ沢、飛騨沢

 
    カラマツソウにカニコウモリ

 
    オヤマボクチにクロトウヒレン

 
10:55 雲が出る 2300m付近
     ここまで、遅れ気味でしたが、なんとか順調に登って来ました。
    槍平小屋から、、 阿繍さんが相当遅れるようになりました。
    これが、落雷のときに稜線に出てなくて、、返ってよかったかもしれません。
    この時点でくぼちゃんに、槍ヶ岳に登ってもらい 私は槍平小屋に、阿繍さんと泊まろうかと思ってました。
    
 
    雲がもくもくわいてます

 
   11時頃から 雨がポツポツと降ってきました。
   阿繍さんが、相当バテています。 

 
11:15 雨が降り始めます
    カッパ上着を来ました 2400m付近です
    
 
11:20 次第に雨が強くなり、カッパのズボン着用します。
     ここで戻ろうと思いましたが、くぼちゃんが先行してます。
     まず、どうするか、、連絡をしなくては、、。
11:30  さらに雨がひどくなり、雷が鳴り出しました。
11:40  くぼちゃんは途中で待っていてくれて、3人で、雨の止むのを待ちます。
    しかし、降りはこれまで経験したことがないような強い降りでした。
    段々身体が冷えてきました。
    阿繍さんに、「濡れるけど、ダウンを着よう」 「このままでは、低体温症になってしまう」と、
    前に西岳で、ダウンを着なくて、低体温症になりそうになった事があって、
    多少濡れても、着れば、体温で乾いて、身体を保温すると思いました。
    着る時に多少濡れましたが、着て、正解でした。暖かくなりました。
    しかし、降りはひどくなるばかり、、 登山道が川のようになって来ました。
    鉄砲水も怖い、、。
    2500m付近 西尾根分岐手前です
12:00 撤退   「くぼちゃん、ごめん、命が惜しいから、降ろう」 槍はまた次回にと、、
    私達のいるところは、樹林もそんなに高くなく、 東に谷になっていて、西は飛騨沢です。
    尾根を歩いていて、大喰岳や中岳方面からの雨水は流れてきません
    尾根の上から、流れてきている水が、どんどん増えてきて 濁流になってます
    滑らないように、気をつけながら、時には膝下くらいに浸かって、降ります
    深そうなところは、藪こいで、登山道でないところも歩きました。
12:20 濁流

 
13:00 中ノ沢
   心配だったのは、中ノ沢です。 なんとか、渡れました。
   水は二手に分かれたりして、飛騨沢にどんどん流れて行き
   槍平小屋近くになると、水量も減りました。 ただし、まだ雨は降っていて、雷もなってます。

     
        雨が降って、北穂からの稜線が、、

 
13:20=14:20 槍平小屋にやっとの思いで、着きました
     無事に小屋まで降りられて、ほっとしました。
    今夜は槍平小屋に泊まりで、
    あす、もう一度、槍を目指すか?ちょっと、コースタイムがきついので、無理かも、、。
    または、奥丸山に登り、新コースの左俣に降って、帰ろうかと思ってました。
    小屋の休憩室で、、快く休憩させていただけました。ありがとう
    小屋に着いて、昼食をとりながら、相談します。
    くぼちゃんは、靴もびしょびしょだし、着替えもズボンもないし、、 このまま濡れているよりも、新穂高まで下山したいと、、、
    うーむ、、途中の沢が心配です。 槍平から先は、稜線の雨が直接流れ込んでます
    鉄砲水も怖い 白出沢の橋は鉄製で大丈夫と思うけど、、 滝谷の橋は良く、流されると聞いてます。
    増水していたら、渡れないかもしれない、、、
    阿繍さんは、これから、、また4時間も歩けないかも、、
    色々話しましたが 14時近くになり、 雨も止み、
    阿繍さんも降ると言ってくれて、皆で降ることにしました。

 
14:20  明るいうちには、林道までは降れそうです。

 
    晴れて来ましたが、先に登った人たちは、稜線手前で2時間近く、待ってたのでしょうか??
    誰も戻って来なかった、、。
    小屋で会ったのは、槍ヶ岳から降って来た人ばかりばかりでした。
    雷は、、大丈夫だったのでしょうか

    
        晴れ上がった北穂からの稜線

 
14:30 南沢に来ました

 
    増水しています

  
     増水していて、最後は跳んで、やっと渡りました。
    最初にくぼちゃんが渡ります。次に私もエイヤっと、、

 
    阿繍さんがザックを投げて、身軽にして、くぼちゃんのところまで跳びました

  
    帰りも滑りやすいので、気を付けて降ります

 
     道もびしょびしょ、靴の中もびしょびしょですが、、

 
14:55 沢、、行きの様子とぜんぜん違いました。
    鉄砲水??

 
15:00=1520 滝谷に来ました

  
    大勢の人が待ってます。やはり、、橋が流されてました。
   でも、流された角材を担ごうとしてる人たちがいました。 どうやら、復旧出来そうです。
   一人、二人と増えて、10人ぐらいで担いで、川を渡して、1本出来ました

 
15:15  もう1本、また、担いで、2本揃えて、、思わず歓声があがり、拍手の嵐でした。
      中心の方が、両方の角材を繋いで、完成

  
15:20   登りの人たちが渡り、次に私達降りが渡りました。
      しかし、、明日も雷、、かも、、。
     登っていく人も、沢山居ました。
     どうやら、2時間近く待ってた人たちも居たようで、私達は15分ほどで渡れて、ラッキーでした。

 
15:55 ブドウ谷
16:15 白出沢に

 
16:15  白出沢まで来たら、水はなくて、 ここからは林道歩き、、ほっとしました。

 
16:20=16:30 白出沢 テントで休憩して、阿繍さんとくぼちゃんを待ちます

  
    白出小屋を過ぎ

  
   崩壊場所からは相変わらず、展望が良いです

 
    あと1時間、、

 
    避難小屋が近くなりました

 
16:55=17:15 穂高平避難小屋で阿繍さん、くぼちゃん待ちながら、荷物の整理です
   今日は沢山の人が泊まってるようです

 
   帰りはショートカットの登山道に行きます

   
   しかし、、岩、ハシゴ、、

  
    崩れたところもあり、結構きつかったです。

 
17:30=17:35 登山道出口に着き、2人を待ちます

  
    後少し、、

  
17:45 ゲートを過ぎました

 
     新穂高情報基地です。
17:55  新穂高温泉に、この時間は静かです
     今日はお盆で泊り客は多いようですね。

  
    駐車場に戻ります

  
18:00 駐車場に着きました
18:10 少し後で、くぼちゃん、阿繍さん着
    無事に3人で、下山できてよかった
    今日は、13時間歩いて、、槍に登るより、大変でした 

今日はクタクタで、 前回錫杖岳に登った時に、泊まった高山市内の宿の名前を思い出せなくて
はうさんにメールしましたら、空きを調べてくれて、、3人は無理とのこと。
じゃ、、他はないですか?と、、、はうさんにお願いして、調べてもらいましたら、
じゃらんで高山駅近くのビジネスホテルが空いてると、、
しかも、1泊朝食付き、温泉付きで、4650円!
早速予約してもらって、温泉も宿で入ろうと、高山の宿に向かいました
途中のスーパーで夕食の買い物して、
(外に、食べに出る元気はなかったです、、)
宿の温泉で汗を流して、ささやかな慰労会をしましたが、、すぐにバタン、キューでした。


山は非日常的な経験が出来ますが、、、
楽しいばかりでなく、、今日は特別怖い思いをしました。
貴重な体験でした。


*追記
ブログにも書きましたが、帰って来てから、新聞を読んで不思議に思いました.

記事は
18日午後1時10分頃、長野県松本市の北アルプス・槍ヶ岳(3180メートル)の山頂で、
登山者の男性が落雷直後に倒れ、県警ヘリで市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡した。


山頂?? 山頂付近ではないのです。
山頂は山荘から、穂先を30分ほど登ったところにあります。
山荘の近くでは無く、、槍の穂先で雷にあった模様です。
しかも、、午後1時10分頃です。
雨もひどく、雷は11時半頃から午後2時頃までひどく鳴ってました。
雷のひどかった時間帯、多分12時半過ぎ頃に、
山荘あたりを出発し、槍ヶ岳の山頂に向かったと思いました。

関連記事を調べたら、
http://i.yamaten.info/diary/i723_25/250/
やはり、、でした。 避けられた事故だったのではと、悔やまれます。


18日
*登山口まで   3時間35分
*行動時間    13時間10分
    登り       6時間50分(休憩時間 55分)
    停滞       20分
    降り       6時間(休憩時間 1時間55分)
*帰り ホテルまで       1時間30分(夕食買出し含む)
19日
*帰り       4時間40分(買い物、昼食含む)

  
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