678 錫杖岳 (北アルプス)

  岐阜県高山市 2168mm
 H23年10月1日
はうさん、finさんと3人

 中尾温泉口駐車場〜笠ヶ岳クリヤ谷登山口〜
錫杖谷(登山道)分岐〜クリヤ谷〜錫杖谷本流〜
クライマー道〜錫杖岩屋〜クライマー道分岐〜錫杖谷本流〜
 二股〜右手の沢遡行〜笹藪トラバース〜真ん中の沢〜
大木場の辻と錫杖岳の間のコル上〜笹薮〜ザレ場〜
山頂〜ザレ場〜笹藪〜
大木場の辻と錫杖岳の間のコル〜左俣の右支流〜
二股〜錫杖谷本流〜クライマー道〜錫杖岩屋〜
クライマー道分岐〜錫杖沢〜登山道分岐〜
クリヤ谷渡渉〜笠ヶ岳クリヤ谷登山口〜中尾温泉口駐車場






錫杖岳  山頂にて


昨日は宇奈月温泉の僧ヶ岳に登りました。
2日は色々な山行案がありましたが
ひょっとしたら、、錫杖岳登れたら嬉しいなと思ってました
錫杖岳は、笠ヶ岳につながる尾根上の岩山で、
西穂のロープウェーから見るとゴツゴツした岩山が
山名の由来の僧の持つ錫杖を思わせます
クライミングの山と聞いてましたので
私には無理かと思ってました。
登山道は無いけれど、山仲間が登った話を聞いて
いつかは登りたいと憧れの山でした。
2日はYSOのメンバーはfinさん以外の皆さんは都合がつかず、
くぼちゃんも試合で昨夜帰りました。
はうさん、finさんと3人で、帰る途中で登れる山と言う事になりました。
2日は天気も良さそうだし、そんなに余り雨も降ってないし、、
はうさんに「錫杖岳を登りたいんですが、、」とお願いして、
案内してもらえる事になりました。(^^)v
kayoさんが参加なら、一旦岐阜に戻って出直す予定でしたが
kayoさんは別の予定が入っていて、結局3人になりました。
では、今夜は途中の高山市内で泊まります。
はうさんが調べてくれて、バックパッカー向けのホテルに宿泊。
朝、4時半起床で登山口の新穂高温泉に向かいました



付近の地図

10月2日
 4:30 起床〜5:10 出発〜R156〜5:30=5:40 コンビニ〜R471〜6:10=6:20 トイレ休憩〜6:35 中尾温泉口駐車場 着
 6:45 出発〜6:55 笠ヶ岳クリヤ谷登山口〜7:20 岩屋通過〜7:45=7:50 休憩〜7:55 錫杖谷(登山道)分岐〜
 8:00=8:10 クリヤ谷 休憩 渡渉〜錫杖谷本流〜クライマー道〜錫杖岩屋〜8:40 クライマー道分岐〜錫杖谷本流〜
 9:20=9:30 二股 休憩〜右手の沢遡行〜9:55 笹藪トラバース〜10:00 真ん中の沢に〜
10:30 大木場の辻と錫杖岳のコル 笹薮〜10:40 ピークに〜11:00 ザレ場〜
11:20=12:15 山頂 ランチ〜12:30 ザレ場〜12:45 コル 笹藪に〜13:05 左手の沢(左俣の右支流)〜
13:50 二股〜14:05=14:15 休憩〜クライマー道〜14:50 錫杖岩屋〜14:57 クライマー道分岐〜錫杖沢 渡渉〜
15:20 登山道分岐〜15:45=16:00 クリヤ谷 渡渉 休憩〜16:25 登山口〜16:30 駐車場
16:40 中尾温泉口駐車場出発〜17:05=17:35 平湯バスターミナル 温泉〜R471〜R156〜高山清見道路〜18:20 清見IC〜
19:00=19:40 ひるがのSA クラックひるがの 夕食〜20:30 各務ヶ原IC〜R21〜
20:50=21:00 くぼちゃんの家 解散〜21:30 帰宅

10月2日

 4:30 今日はいよいよ錫杖岳に登ります。緊張します。
 5:10 ホテルを出発して、R156から穂高温泉郷に向かいます
 5:30=5:40 コンビニで食料を買います。
     画像は無いけれど、、finさんここでカップ焼きそばの大盛りを食べる、、朝から、、唖然としました (-_-;)
     笠ヶ岳が美しい
     平湯峠を通り平湯I.C口信号を左折してR471に入る。

 
        栃尾温泉の蒲田川橋を渡りすぐに右折して
 6:10=6:20 露天風呂の駐車場でトイレ休憩。
      蒲田トンネルを通り、トンネルを出たらすぐに中尾温泉に入る交差点があります。
      道路右側のヘリーポート横に駐車場があります
 6:35 ちょっと予定より遅れて,中尾温泉口駐車場に着きました
     車は何台か停まってますが、、クライマーの方かな?
     この日は錫杖岳登山組は、結局私達以外は単独の方2組だけでした。
     槍の穂先が良く見えてます

  
 6:45 支度をして出発します。

 
   新装になった槍見館の横を通ります。
   クライマーの3人組の方が登って行かれます

  
 6:55 笠ヶ岳クリヤ谷登山口から、登山道へ入る。
     ジグザグの道をクライマーの方たちの良いペースに引っ張られて登る。(^_^;)

   
 7:10 第一飯場跡かな?
     尾根のちょっと開けた場所が第一飯場跡らしい、、周りは杉の植林帯
 7:20 岩屋通過、このあたりは岩がゴツゴツした登山道でした。

  
 7:25 最初の渡渉 
    この渡渉で右足、、ドボン、、(^_^;) 先が思いやられます。(-_-;)
    ブナの気持ちよい登山道を登りますが、、

 
 7:45=7:50 衣類調節で休憩します

  
    見えているのはクライマーの登るあたり? ツリバナが可愛い。

  
    クリヤ谷の渓谷を左下に見ながら、岩ゴツゴツの道、濡れていると滑りやすい道でした。

     
       錫杖沢出合手前で素晴らしい大岩壁がみえます

     
         空も青い、、(^^)v  山頂方向、、あそこまで登る。
         沢を詰めて、コルから右手に行き、岩群の左手に回り込んで山頂、、イメージです。
         沢の上部、、かなりの急登です(^.^;)

  
 7:55 錫杖谷(登山道)分岐
   左手にテープが木の枝につけられているところが、錫杖沢がクリヤ谷と出合う地点。
   笠ケ岳への登山道は右手に、私達は左手の踏み跡へ下り加減に入ります。
   
 
 8:00=8:10 錫杖沢出合 
   テントが一張ありました。錫杖岩壁のロッククライマーたちのテン場。
   休憩します。finさんから「みかん米粉もち」みたいなのをいただく。m(_ _)m    

  
   錫杖谷本流からクライマー道
   ここから錫杖沢を登ってもいいし、沢の右手の赤布の印がある道があります。
   これがクライマー道で、そのまま行くと岩場の下に行ってしまうので、
   出合いから約30分くらい登った所で、まっすぐ行かず左手の踏み跡(左手に赤布がある)に入ります。
   下に錫杖岩屋が見えてます。
 
  
  錫杖岩屋の上あたり
  登りは岩屋に寄らずに登って行きます。ここにもテントが一張りありました。
  岩屋のすぐ右横の錫杖本沢をさらに登ります。
  ここからは沢登りですが、登りにくいところは巻き道があるので、これを行きます
  はうさんが先頭で付いて行きます

 
    錫杖谷本流の傾斜はいよいよ急になり、両手、両足使ってよじ登ります。
    帰ったら、腕がパンパンでした。

      
         穂高に雲がかかってきました

  
     焼岳方向も見えてきました

  
    巻き道も行きます。
    イワショウブがまだ咲いてました。(^^)v

        
             山頂方向、

  
     まだ二股まで、、遠い

      
           振り返って展望を見る

      
          西穂のロープウェーや西穂山荘も見えてきた

      
            ロープウェーの駅と西穂山荘をズーム

      
         穂高もズーム

  
    烏帽子岩が見えてます

  
   烏帽子岩を登るクライマーも見えます
   真ん中はズーム 見えますか??
   錫杖岳の岩場は、本峰から東に派生する尾根の烏帽子岩と、一気に切れ落ちている前衛フェイスです。
   烏帽子岩は、みると100mくらい登るのかな〜。
   前衛フェイスは、烏帽子岩と続く東尾根末端にあり、400m近い岩壁らしい。

  
  9:20=9:30 二股 休憩
  左右に沢が分かれる二股に来ました。
  はうさんは前回左手の沢を登ったそうですが、左手の沢(真ん中の写真)は最初に大きな岩があります。
  どちらを登っても、最終的には大木場の辻と錫杖岳の間のコルに出るようです。
  前々回は、はうさん達は左俣(本流)の右支流に入らず、そのまま左俣を遡行してしまったとの事です。
  赤いテープがしっかり付いているので、今回は右手の沢を行きます。

  
    草や笹を掴んで登って行きます。振り返ると、高度感あります
    水流が消えてしばらく行くと、左手の笹の斜面にテープが見えます。
    
 
 9:55 沢に水が無くなって、手前が岩になってきて、赤布がついてる左手の笹藪をトラバースします。
     これが、かなりの激藪で、、足は笹で滑るし、、両手で体を支えながらのトラバースでした (-_-;)
     藪の写真撮る余裕無し、、入るところ、、左の写真に赤布があります。

  
10:00 二股からみて、岩尾根を一つ越えた真ん中の沢に出ました
    ここは枯沢でしたが、かなりの急登でした。さらにカールを登り詰めて行きます。
    登ってきた沢の上あたりに出ます

  
10:30 大木場の辻と錫杖岳のコルの上あたりに出ました
   笹藪ですが、印があって、よくみると踏み跡があります。これをたどって右手に行きますが
   ネットで調べていても、南の峰に間違って登ったレポもあります。
   踏み跡は比較的はっきりしてますが、岩場を避けたりして複雑になって、時々分かりにくいですが
   目印のテープは頻繁にあるので、これを忠実に追えば大丈夫です。
   私は、はうさんの後を忠実に付いて行っただけですが、、。
   テープを見失って、踏み跡がなくなっても、最後に見たテープまで戻って、探せば、付近に必ず見つかります。

  
10:40 ピークから一旦降って、大岩峰の裏側に回りこむ様に行きます。
   このあたりから、コメツガの下を、這ってくぐり抜けたり、押し分けたり、またいだりして、、、
   体力はかなり消耗しました。(-_-;)   

  
   回り込んで行きます

  
    ザックが枝にひっかり、腕に擦り傷したり、、頭をぶつけたりと、向こう脛もうったりと、、油断がなりません、、。(^_^;)
    前方に山頂??見えてきました

  
11:00 ザレ場
   この手前で単独の方とすれ違いました
   崩壊していて、滑りそうですが、なんとか登りました。
   降りはちょっといやだな、、と振り返りました。    

        
         笠からの稜線

   
    頼もしいはうさん。m(_ _)m

      
            噴煙を上げる焼岳、奥には霞沢岳・六百山が

 
    急登を攀じ登り、明るい岩場に出ると、大展望です。前に笠ヶ岳
    ここが錫杖岳山頂の南端で、山頂は南北に細長い岩稜となってます
    
      
          11:20=12:15 山頂 ランチ
          西穂ロープウェーに穂高温泉郷、山頂の風を避けた岩陰で食事にします。
          降りの事を考えると、finさんの持ち上げたビールには手が出ず、、そのままビールも帰宅しました。(^_^;)

 
    焼岳、穂高温泉郷
    
 
     両側はすっぱりと切れ落ちた絶壁、高度感たっぷり、、ありすぎて、、、
     ピッケルのある北端に行きましたが、記念写真も少し引いてます(^_^;)

 
     笠方面
     西は白山から笈ケ岳・大笠山方面らしいけど、今日は見えない。

     
        左俣から穂高の山容が、さらに右俣から奥丸山もみえてます
        しかし、、2600mくらいから上は雲がかかってます
    
 
       眼下には烏帽子岩などの岩峰群も。

    
      ここが1峰で、本当の山頂は3峰にあるらしいけど、、行けません。(^_^;)
      前回はうさん達は2峰の下まで行ったそうですが。
      山頂往復が30分くらいと書いたレポがあったので、そのくらいかかるのかなと思いますが
      降りも緊張が続きますの、、ここで山頂ということにします。m(_ _)m

 
    2峰のモンスターズインクが口あけて、大きなパン食べてます(^^ゞ
    パンに登った写真もネットで見ましたが、下まで行くと、回り込んで登れるようです。

  
   さて、このまま展望を眺めていたいですが、帰りのこともありますので、降ります

  
12:30 ザレ場も岩の際を降ります。何とか通過します
    相変わらず、跨いだり、くぐったりしていきます

  
12:45 笹藪に出て、今度はコルまで行きます。

   
   山頂を振り返ります。大迫力です

  
13:05 沢に    ここから、枯沢を下ります
            二股から見た、左手の沢です(左俣の右支流)

  
    かなり激くだりです。笹を掴んで降りますが、これほど笹がありがたかったのは、初めてかも、、。

 
    この時間 クライミングの人は見えない。
    笹の急坂を下って行くと、大きなダケカンバが1本立って、岩尾根が見えます。
    そこにテープがあって、私たちがトラバースしてきた出て、登った枯沢があります。
    左は行きに撮った写真

     
         西穂が姿を現しました

  
    巻き道通ったり、して、行きに嫌だなと思った二股近くの大岩まで来ました

  
     残置ロープで下ります。ロープがあって良かった。

 
   残置ロープがあって、助かりましたが

   
   ここは残置ロープが無くて、、足が着かない、、(^.^;) あと5センチなんだけど、、
   先に下りた、finさんが石を積んでくれて、何とか下りました m(_ _)m

 
13:50 二股  
   ここからも、気が抜けません

  
    はうさんに指示してもらって、下ります

  
  巻き道のテープ、藪に入って、巻きます

 
14:05=14:15 休憩します。
    後もうひとがんばりで、、。

 
    オヤマボクチも咲いていた

 
   シモツケソウも咲いていた

  
14:50 帰りは錫杖岩屋に降りてみます

  
14:57 クライマー道分岐
    戻って、振り返って、右がクライマー道、、登りはこのまま行くと岩壁、私たちは左手に登って行きました。
    この後、錫杖谷出合いを渡渉しますが、ここは水が少なかった

  
     さらに下ります

 
15:20 登山道分岐に

  
15:45=16:00 クリヤ谷 渡渉 休憩
   ここで滑って、見事に腰までドボン (;_;)
   靴を脱いで、靴下を絞って、、まだ寒くなくて、降りでよかった。
   帰りに山頂近くですれ違った単独の、もう一人の方が降りてこられました
   やはり、藪で道を間違えられたようです。
  
  
   ここが第一飯場跡
   ここから方向を変えて、ジグザグ下ります

  
   ブナ林、、あと少し

  
    槍見館に出ます。
16:25 登山口

 
16:30 中尾温泉口駐車場着
    後続の単独の方は全国の分水嶺の稜線を歩かれていて、本も出版されたと伺いました。
16:40 駐車場出発

  
17:05=17:35 平湯バスターミナル 温泉
    平湯の森は混んでそうで、バスターミナルにある平湯温泉に行く

 
     受付で17時半までといわれて、急いで入る。
     誰もいなくて、貸しきり状態でした。(^^)v

 
     R471〜R156〜高山清見道路〜
18:20 清見ICから東海北陸自動車道に乗ります
19:00=19:40 ひるがのSA 
     おなかが空いていて、早速食事に、SAの食堂は行列待ち、、
     奥のクックラひるがのまで行って夕食にします。
     ここの階段、、3人とも、、筋肉痛で呻いて、、下りました。(-_-;)
     夕食は鶏ちゃん定食でした。

 
20:30 各務ヶ原ICを出て
20:50=21:00 車が置いてあるくぼちゃんの家まで送ってもらって、解散します。
21:30 帰宅


錫杖岳はコンディションの良い時に登りたいと思ってましたが、
今日は晴れて、沢の水も多くなく、寒くも無く、良かったです。
笠ヶ岳の登山道分岐までは普通の登山道、その先からは沢登りでした。
沢も水量が多くなく、良かったのですが、濡れている所は登山靴でしたので、滑りやすく、緊張しました
ポイントは登山道の分岐からクリヤ谷の渡渉、
そしてクライマー道を途中まで登って行くのですが、岩小屋のところで右を行き、錫杖沢本流に戻らないといけない事
私達は二股からは、右の沢を登り、途中から笹藪をトラバースして真ん中の沢(枯沢)に出て、
急登して、大木場の辻と錫杖岳の間のコルの上部に出て、右に笹薮を行きました。
ここからは赤テープが付いていて、岩山を左手から巻いて、登っていけば山頂に出ます。
降りはコルまで降り、二股から見て、左手にあった沢(左俣の右支流)を下りました。
こちらはまっすぐに下りますが、二股手前のあたり、足が届かないところがあり、残置ロープの助けを借りました
錫杖沢出合まで降れば、後は問題ないのですが、、最後の渡渉で滑って、ドボンと腰まで浸かりました。(;_;)
無事に念願の錫杖岳に登れて良かったです。
錫杖岳を登ってみると沢登りと藪漕ぎの山で、最初に抱いていたイメージの岩壁・岩登りの山ではありませんでした。
山頂からの360度の展望はすばらしかった。雲がもう少し上だったら、もっと良かったですけど。
はうさん、finさんありがとう。m(_ _)m

*高山〜登山口まで  1時間25分
*行動時間        9時間45分(休憩 1時間45分)
    登り         4時間35分(休憩 25分)
    山頂         55分
    降り         4時間15分(休憩 25分)
*帰り           4時間50分(温泉、夕食含む)


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