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夏の魚、ダツ
ダツ

 今日は、久し振りに県南をうろうろと釣り歩きました。

 天気はとても良く、海や空は真っ青。もうすっかり真夏なのではないかと錯覚するような風景が広がっていました。

ただ、風はまだ夏といった感じではなく、日陰に入れば結構涼しいのです。

 数箇所目に立ち寄った小さな浜。その小さな流れ込みでは、ピチッ!という音とともに水面に波紋が出来ます。すかさずフライをその場所にキャスト、数回目のリトリーブでラインに衝撃が来ました。そしてすぐに魚がジャンプ。

 その細長い魚体を見て、「あっ、ダツだ!」そう思った瞬間にはバレてしまいました。今日最初のあたりだけにちょっとショックです。

 風で波立った水面を観よく察して見ると、流れ込みから沖にかけてかなりの数のダツが結集しているようです。最初は、流れ込みに立ち込んで水面に出来る波紋を見つけては、キャストを繰り返します。しかし、横風が強くラインが思ったように着水しません。何度も魚の上にラインを落とし、魚を驚かせてしまいました。

 そこで、流れ込みのすぐ横にある堤防に乗って水面を観察します。すると、手前の砂地とその先にあるゴロタ石の境付近に50〜60cm位の何匹ものダツが泳いで居るのが見えました。ひとつの群れは大体5〜6匹程度。ゆっくりと泳ぎながら移動しています。

 今度は、サイトフィッシングで狙います。

しかし、これが難しい。風は向かい風で、帽子が飛んで行きそうな程強く吹いています。ダツはこれを知っているように、やっとフライが届きそうな所をうろうろしているのです。

 結局一時間程、頑張りましたが、フライをくわえたのが5匹程。上手くフッキング出来たのは1匹もありませんでした。

 写真の魚は、エバのボイルを狙っている時にたまたま釣れてしまったものです。

 ダツは、宮崎では夏を中心に釣れる魚です。しかし、岸釣りでは、時々見かける程度です。この魚、フライで狙うと以外と難しいものです。

 獰猛そうで、厳つい顔つきとは裏腹に、日中水面で定位している魚は結構神経質です。人影を見るとゆっくりと遠ざかって行きますし、フライラインが近くに着水すると逃げて行きます。

活性の高いエバなんかは、ラインが真上に着水したとき、一瞬逃げますがフライをリトリーブすると途端にフライを追いかけてきます。でもダツはあまりそんな事は無いようです。丁度ライズしているヤマメを狙うような感じで狙うのが良いようです。

 また、フライをしつこく追いかける事もあまりありません。ダツは目が良くあっさりとフライが偽物であるのを見抜くのか、それとも性格があっさりしているのでしょうか?また、同じフライを何度も追いかける事はしません。大体数回のアプローチで見向きもしなくなります。

こんな時は、フライを思い切って別なタイプのものに交換します。例えばストリーマーを使っていればポッパーに換えるとか。早い段階でフライを交換した方が効果的な事が多いように感じます。

 ですから、ダツを狙う時は、1投目が勝負です。魚を驚かせないように、しかもなるべく鼻先近くにフライをキャストします。着水と同時にすばやくリトリーブします。そう、リアクションバイトで食わすような感覚です。

しかし、ダツ釣りの難しい所は、これだけではありません。その口の形状からも想像できるように、フッキングが大変難しい魚です。くちばし状の硬い口回りがフッキングを難しくしているようです。ダツの口を良く観察すると、どうやらあの硬いくちばしのような部分は、口の周りの顎の骨が発達して出来ているようです。

この硬いくちばしにも弱点があります。下顎の中心には、普通の魚のように、わずかながらもやわらかい部分があります。それは先端に行くほど細くなり、先端付近はわずかな隙間と言って良いほどになっています。上手くフッキングして、バレなかった魚はこのくちばしの根元付近の真ん中にフッキングしているのがほとんどです。

しかし、こればかりは運任せといった感じがしています。ガッポリフライを食わそうとあまりにゆっくりなリトリーブではバイトしないので、とりあえずフライを咥えたらすぐにストライクをとりに行かず、一瞬間を空けるというやり方くらいしか思い浮かびません。しかし、これが思っていてもなかなか出来ないのです。あたりがあると手が勝手に反応してしまいます。

 ダツのファイトは、とにかく楽しいです。その魚体からも想像できるように、強く重く引く魚ではありません。しかし、そのスピードやジャンプはスズキなどとは比べ物になりません。これがなかなか楽しいのです。

 今年は後何回この魚と遊ぶ事ができるでしょうか?今からが楽しい時期です。

 ちなみにこの写真のダツ、キープして食べて見ました。うわさには聞いていたのですが、どうしても確かめたくて・・・。








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 まずは、鱗を取ります。ダツの背中は青っぽいのですが、皮だけでなく鱗まで色がついています。確かスズキなんかは背中の鱗は色が付いていなかったですよね。

そして、お腹を割きます。細長い魚なので頭からお尻まで結構長いです。お腹を割って見ると、胃袋が細長い事に驚きました。胃袋の中は、キビナゴらしき魚がきれいに縦一列にはいっていました。よくは確認しませんでしたが、普通の魚のように腸らしいものが見あたらなかったような気がします。

ダツの骨は青い

とりあえず2枚におろすと、うわさに聞いていた骨が見えて来ました。ダツの骨は本当に青かったです。

そして背中の身は黒っぽく、腹の方は白いのです。これも驚き!見た目まずそう。

まずは、味を確かめる為に一切れ塩を振り、焼いて見ました。この方法が一番魚の味を確かめるのには最適だと思ったからです。

焼きあがって一口、身が思ったよりやわらかく水っぽい。なんだか少し独特の香りもあるような感じでした。はっきりいってあまり美味しい魚ではありませんでした。

 身がやわらかいだけなら干し物にしても良いかなと思っていたのですが、この時点で断念しました。

 捨てるものあんまりなので、三枚におろしてから、塩コショウしてフライにしました。まあ何とか食べられるようにはなりました。でも骨が青いのでちょっと気持ち悪かったです。

 ダツはうわさどおり、あまり美味しい魚ではありませんでした(笑)







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| http://doratomo.jp/~flyfishing-shiki/note/index.php?e=99 |
| 釣り::四季の釣り | 2007/06/11, (Monday) 07:55 PM | comments (2) | trackback (0) |