フライに魚が反応する条件とは何なのでしょうか?私の勝手な想像によりますと、フライが動いている事、そして、その時に発生する水切り音などの波動が一番の条件ではないかと思っています。
人間から見たリアルなフライがそうでないフライより必ず良く釣れるとは限りません。人間の考えるフライのリアルさと魚から見たリアルさと言うのはちょっと違うような気がします。
例えば、ボラを模したフライをボラの群れに投げて引いて見ます。ボラはフライに反応して逃げてしまいます。ボラはフライを魚ではない異質のものと判断しているように見えます。ストリーマーを必ずしも魚とは判断していないのではと思えます。
海のフライにとって、重要なのはけっしてリアルさだけではないようです。
フライに機能や効率のみを追求してしまうと、見た目の美しさやタイイングの楽しさはどんどんと犠牲になってきます。段々とフライというより漁師さんが使用するバケやカブラなどに似て来るように思います。
さて、このHPで紹介しているフィッシュヘアーストリーマー、シリコンでヘッドを固めて表層を意識した釣りを想定して作ったフライです。
最近は、少しフライを沈めた(とは言ってもほんの少しだが)ヒラスズキ釣りを試しているので、昨年からは少し改良したフィッシュヘアーストリーマーを使っています。
テールを省略し、フックシャンク前方にウイング材を乗せただけの更にシンプルなパターンに、そしてウイング材はフックシャンクに対して少し上方に跳ね上がるように角度を付けて取り付けています。また、ヘッド部のシリコン樹脂をエポキシに変更しました。
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昨年から使用しているType? |
ウイング材の量を減らし、エポキシ樹脂でヘッドを固める事で従来のフライより沈み易くなりました。
また、ウイング材の取り付ける角度を変える事により、リトリーブ中はフックが少しぶら下がるような姿勢になり、重心が低くなる利点が出てきます。
かなりの高速リトリーブでも安定した姿勢が維持できます。
あらこちらにゴチャゴチャとマテリアルを付ける事を止め、硬化の早いエポキシ樹脂を使う事で完成までの時間の短縮もできるのです。
しかし、このフライ弱点がありました。
普通に使用していれば問題ないのですが、バックキャスト時に地面を叩いたり、キャストミスで岩にぶつけたりすると簡単にヘッド部に塗ったエポキシとフックシャンクの接着面が外れてしまい、真上に跳ね上げたウイング材が左右に回ってしまうトラブルが多発しました。
今年は少し改良を加え、ヘッドのエポキシが多少割れてもウイング材がくるくる回らない様に強化して見ました。
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ブレイテッドワイヤーを取り付け強化する |
ポッパーの記事にも書いた、石鯛用ハリスのブレイテッドワイヤーを曲げたものをフックシャンク前方上部に付け、ヘッドのエポキシが、フックシャンクから外れてしまうトラブルを解消してみました。
名付けて、フィッシュヘアーストリーマ(Type ?)です。
耐久性が確認できれば、近々フィッシュヘアーストリーマーのページに追加しようかと思っています。
| http://doratomo.jp/~flyfishing-shiki/note/index.php?e=61 |
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釣り::フライ | 2006/10/27, (Friday) 06:24 PM |
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