今年も磯のヒラスズキの季節がやって来ました。
これから春に掛けて、私のメインターゲットのひとつであります。
さて、このヒラスズキ、フライへの反応は非常に良いのですが、なかなかヒットまで至らないことが多い魚なのです。
ヒット率を上げる為以前から色々と思考錯誤していました。今年になってようやく色々見えて来ました。
この秋のヒラスズキのヒット率はかなりいい感じです。まだまだ、魚を釣って試さないと考察の域を脱しません。
このヒット率の悪さ、決してヒラスズキが餌を捕るのが下手な訳ではないと思います。自然のえさを捕食する時は、多分ここまで食い損ねる事は無いだろうと思います。
ではフッキングの悪さの根本的な原因は何処にあるのでしょうか?
小魚などの自然のえさとフライとの根本的な違いは、糸が付いているか否かというところにあると思っています。もっと正確に言うと、自然の生きた餌は、自分の力で動いているのに対して、フライは糸に引っ張られて動いているのです。
マルスズキでしたが、小魚を捕食するシーンをテレビで見た事があります。大きな口を開け一瞬で魚を食べてしまいました。食い付くというより、水と一緒に吸い込んでしまうといった捕食の仕方です。ヒラスズキも同様の捕食方法をとっていると思います。
この捕食の瞬間に、フライに付いた糸が引っ張られたとするとどうでしょうか?ヒラスズキの捕食して来る方向にもよると思いますが、すっぽり口に吸い込まれる筈のフライがうまい具合に口に入る可能性はかなり低くなると思います。
アメリカのストライパー釣りの記事を見て、ツーハンドリトリーブでゆっくりと一定のテンションでリトリーブする方法をフッコクラスの群れで試して見ました。
確かにコツコツとした小さなアタリ(多分フライを食い損ねている)は良く分かるのですが、なかなかヒットしませんでした。
また、いままでヒットしたヒラスズキは、リトリーブとリトリーブの一瞬の間にヒットしてるといったパターンが一番多いような気がします。
この事からも、ラインに強いテンションが掛かっている時には、自然の状態とは違うフライではなかなかフライを吸い込みきれていないのではないかと思います。
しかし、フライはリトリーブしないとただのゴミです。動かないと魚は反応しません。糸にテンションが掛かるとヒットしにくい、フライを動かさないと釣れない。この二つの矛盾する事がヒラスズキのフッキングを難しくしているのではと思っています。
でも、ベストな状態は無理でも、よりベターは方法は有る筈です。
スズキが、フライを吸い込み易い状況を作る為にはどうすればいいのでしょうか?私の発想力の無い頭で考えたのは次の3点です。
1.フッキングし易い方向からフライを食わす
2.リトリーブ方法を工夫する。
3.吸い込み易いフライを作る
後、ひとつありました。フッキングしにくい状況がもうひとつありました。それは、魚が水面を割ってフライに出る時です。経験上、この事は分かっていましたが、水面にライズするスズキはなぜフッキングしにくいかは今まで深く考えた事はありませんでした。
ある人からその話を聞いたり、ある海のフライのブログ記事にもその事が書いてありました。
内容はこうです。「水と一緒に餌を吸い込むスズキの捕食は、水面上に口を出して捕食行為をすると、水と一緒に空気も吸い込んでしまう。そして、空気を吸い込んでしまうと捕食時の吸引力が落ちてしまう。
結果、フライを吸い込みきれずにフッキングまで至らない。」と言う事は・・・。
4.フライを若干沈め気味にキープする。
1〜4の中で3以外は、魚が付いているであろう場所を想定し、水の流れを読み、フライを打ち込むポイントを決める。そして、ラインの動きやテンションを見ながらリトリーブを調整する。といった一連の行動が解決してくれると考えています。
ちょっと話が長くなりそうなので、次回に1〜4についてもう少し掘り下げて考察して行きたいと思います。
あくまで、私的考察です。
| http://doratomo.jp/~flyfishing-shiki/note/index.php?e=32 |
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釣り::釣り方 | 2005/11/14, (Monday) 05:33 PM |
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