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川スズキに熱中した日々(1)
<STRONG>初めて出会った川スズキ</STRONG>

 毎年、梅雨時期になると楽しみにしている釣りがあります。

それは、増水した川にスズキが溯ってくるからです。そのスズキを、ストリーマーで釣る。

これが、もう何年も続いている楽しみな釣りなのです。

 増水した川の河口では、上流部にいるアユやフナなどの淡水魚が流され、それを狙いにスズキが川を遡って来ると言われています。

 この釣りのきっかけを作ってくれたのは、前の会社でいっしょに仕事をしていたルアー釣りが好きな人でありました。その頃熱中していた、ヒラスズキ釣りで平日の早朝、よくいっしょに釣りをしたりしていました。

 磯のヒラスズキも一段落した頃、その人の自宅近くの川で、スズキが釣れる事を教えてもらい梅雨時期の日曜日の朝、ルアーでいっしょに釣りをする事になりました。

 その日は、天気は良かったのですが、前日まで雨が降り川はかなり増水していました。川の流れだけを見ると、ヤマメが釣れてもおかしくないほどの流れの速さでした。

釣り方は至って簡単、ルアーを対岸に向かって投げ、扇状に引いてくる。そして、一投ごとに川を少しずつ下っていく。そういう釣り方でした。とにかく、隈なく川を探って行くというやり方です。

 2人で長い瀬を500mぐらい釣り下ったのですが、2人とも全くあたりがありません。 その瀬の下流は中州があり、その中州の下流側は二分した流れがひとつになっています。ヤマメ釣りならここは、絶好のポイントだなと思われるようなところでした。

川を溯る魚なら、必ずこんな所に止まっている筈です。

何となく気になるこのポイントを眺めている内に、案内してくれた人はさっさとこのポイントを飛ばし、下流の瀞場に入ってしまいました。そこで私は、このポイントを探って見る事にしました。

 対岸ぎりぎりにルアーを投げ、フライのウエット感覚であまり糸を巻かずに、そのまま流れに任せて見た。それでも流れの抵抗が強く、ルアーが動いている振動が伝わって来ます。

 数投目、強い衝撃と供にリールのドラグがジジーッと鳴り出しました。魚が止まったと思った瞬間相手はえら洗いを始めました。数回のえら洗いの後に、その魚は、ルアーをはずし、流れの中に消えてしまいました。

 突然の出来事で、何だか良く分らない間に魚とのやり取りが終わっていました。久し振りにどきどきした釣りを経験した気分でした。

 ラインをチェックし、同じ場所にキャスト、同じようにルアーを流して見るとすぐに次の魚がヒット。今度はしっかりと合わせを入れ、えら洗いを抑える為竿を倒しやり取りをしました。

流れの抵抗がある為思ったより引きは強く、強引に寄せるとまたバレそうなので、今度は自分が下流に下り魚を寄せにかかりました。岸際の浅瀬に魚を誘導した時、またしてもばれてしまいました。

 その時は、本当にがっかりでした。初めてルアーでスズキを掛けたのに、2匹ともバラしてしまったのですから・・・。

 しかし、こんな所でスズキが釣れるとは、思いもよらない出来事でした。ヤマメ域なら、きっとヤマメが付いているであろう、早い流れの中でスズキが釣れるのです。

 このポイントから下流は、藪で歩いては行けないので、一旦車まで戻ることに。案内してくれた人は、用事があるのでここで別れ、一人で釣りをする事になりました。

 もうひとつ下流のポイントに移動した時は、もう既に日がかなり高くなり、ジリジリと夏の太陽が照りつける時間帯となってしまっていました。

 半分あきらめ気分で浅瀬から続く深瀬を眺めていると、水中でなにやら大きな魚が時々ギラリと光るのが見えたのでした。

 スズキかも知れない。そっとその魚の上流に回り込み、魚を驚かせないように上流側にルアーを着水させ、流れに任せる。そして、ルアーがその魚の少し上流に差し掛かった時に、竿でチョンチョンとアクションを付けて見ました。

 すると一発でその魚はルアーを食ってきました。2、3度ラインを引き出したところで、その魚は観念し、川岸の浅瀬に横たわったのでした。初めてルアーで釣った70cm近い川スズキでした。 (続く)








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| 釣り::回顧録 | 2005/06/18, (Saturday) 07:26 PM | comments (0) | trackback (0) |