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BLOGN(ぶろぐん)
 

ある園芸番組を見て


 某報道局の園芸番組で、秋の花のひとつであるホトトギスの特集をしていた。

 普通のホトトギスはごく一般的に野山に見られる植物なのだが、ホトトギスにも色々種類がありその紹介があった。

その中の一つにキバナノツキヌキホトトギス(宮崎県原産)の鉢植えがスタジオに持ち込まれていた。

私は、ちょっと驚いた。というのも、このホトトギスは、私のかつてのホームグラウンドの渓流でしか見られない貴重な植物であり、しかも今は個体数も少なく絶滅危惧種に指定されているものであったからだ。

個体数が減った理由は、環境の変化や開発などではなく、山野草の愛好家や山野草を取り扱う業者の盗掘により数が激減したらしい。

 昔は、ごく普通に野山に見られた植物も盗掘により絶滅しつつある植物は数多くある。スタジオに持ち込まれていたそのホトトギスは、どういうルートでその園芸家の手に渡ったかは分からないが、もともとは宮崎の山の中に自生していたものが誰かに持ち去られたのは明らかである。

 そういう私も、昔は友人の影響もあり山野草に興味があった時代があった。しかし、山中にある植物を環境の違う平野部に持ってくると、うまく育てる為の管理が大変であったり、山の中から勝手に植物をもって帰る盗掘の後ろめたさもあり、山野草を育てる趣味はすぐにやめてしまった。

 自然の植物は、季節や、自生している場所の環境など私達に色々な事を語りかけてくれる。また、その環境にうまく適応したくましく生きる姿に自然の偉大さを感じる。

 今は、あるべきところに自生して花を咲かせている植物がその植物本来の一番美しい姿ではないかと感じている。。

 かつてのホームグラウンドで、釣りをしていた時見つけたキバナノツキヌキホトトギスの大株はまだそこに存在しているだろうか?その谷にはもう10年近く足を踏み入れていない。






| http://doratomo.jp/~flyfishing-shiki/note/index.php?e=5 |
| 植物 | 2003/10/18, (Saturday) 07:43 PM | comments (0) | trackback (0) |