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最初に
磯のヒラスズキを狙い始めた頃は、サドルを使ったデシーバーや、カーフテールをウイング材にしたストリーマーを使用していました。
しかし、これらのフライは、耐久性に乏しく、何匹か魚を釣ると次第にボロボロになってしまい、釣行回数が多かった当時は少々フライを巻くのが面倒になっていました。
その頃に出会ったマテリアルが、「フィッシュヘアー」という商品名の化学ファイバーでした。
ナチュラルヘアーのようにボロボロになることもありませんし、毛先が細くなっていない為、スタッカーなどで毛先をそろえる必要もありません。
この材料で、デシーバーのようなシルエットのフライが出来ないかと思い、出来上がったのがこのフライです。初期の頃巻いたフライは、テールがベントに絡み易かったのですが、ちょっとした改良でほぼトラブルが無くなりました。
耐久性があり、ボディー材を省略し、マテリアル最小限にし、簡単に巻けるという事をコンセプトにしたフライです。
フィッシュヘアーは、若干腰が強い材料なので、フックサイズ#1以上のフライに多用しています。
最近のヒラスズキ釣りは、ほとんどこのパターンで釣りをする事が多く、私にとってヒラスズキ釣りには無くてはならないパターンのひとつです。
また、テールの絡みがほとんど無いので、夜釣りなどにも最適ではないでしょうか?
今回は、青と白のカラーで巻きましたが、単色で巻いたり、各ウイングの色を変え、グラデーションを付けると美しいフライが巻けると思います。
材料
今回使用した材料は下記のとおりです。
- 引縄針 12号(写真中央)
- フィッシュヘアー白、青(写真右))
- フラッシャブー銀(写真左より2番目)
- シリコン充填材(写真左)
- その他
- スレッド 白 3/0
- 瞬間接着剤
- エポキシ接着剤
- (5分硬化)
手順
- フックにスレッドで下巻きをする。
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| 1.下巻きをする |
- 今回は、3/0の白のスレッドを使用しました。
- 私は、海のフライを巻く時は、ほとんど白のスレッドで巻いています。
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- 他の色にしたい時は油性マジックで青や黒に着色しています。こうすれば、マテリアルの色に合わせて多くのスレッドを買い揃える必要が無いからです。
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- テール材をフックシャンクに巻き止める。
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| 2.テール材を付ける |
- 今回は、白の上に青のフィッシュヘアーをのせました。テール材を巻きとめる場合は、フックシャンクの真上に巻きとめ、シャンクに対してまっすぐになるようにします。左右どちらかに偏ると、水中でのバランスを崩す原因になります。
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- フィッシュヘアーは滑りやすいので、各部分のマテリアルを巻き止める毎に、補強のために瞬間接着剤を1滴たらします。こうする事で、フライの強度は随分と強くなります。
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- 瞬間接着剤は、極少量使用するのがコツです。着けすぎると乾きが遅くなるばかりでなく、白く固まってしまいます。また、素材によってはボロボロになる場合もあります。
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- ウイング材を巻き止める
- フックシャンクの真中より少し後方の位置に、ウイング材になる青のフィッシュヘアーを巻きとめます。
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- 更に、シャンクの前方にウイング材を巻き止めます。
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- 今回のようにショートシャンクのフックに巻く場合は、シャンクの途中に巻きとめるウイング材は、省略しても良いでしょう。
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- 逆に、ロングシャンクのフックに巻く場合は、この工程を繰り返して行きます。
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- 次に、フィッシュヘア(白)を最後のウイング材を巻き止めた下側に巻きます。これは、ボディー材を巻かないので、それを隠すのが目的ですので、別に無くても結構です。
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- フィッシュヘアーを長めに切り取り、それをループ状に半分にし、取り付けます。こうする事により、簡単に左右均等にマテリアルを振り分ける事ができます。これは、ナチュラルヘアーでは出来ない、化学繊維のメリットでもあります。
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- フラッシャブーを左右両サイドに取り付け、シーザスでウイング材をカットする。
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| 4.フラッシャブーを付ける |
- フックシャンクを隠すようにフラッシャブー数本を左右に取り付けます。
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- その後、ハーフヒッチなどでスレッドを止め、エポキシ系接着剤でヘッドのスレッドをコーティングします。
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- 接着剤が固まったらシーザスでフィッシュヘアーをカットし、整形します。カットは最初、写真の赤のラインでばっさり切ります。
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- そのままでは、毛先がきれいに揃ってしまいます。そこでシーザスの刃先で、ヘアーの方向と平行に近い感じではさみを入れ、毛先を若干不揃いにした方が自然な感じが出ます。
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- 最初のカットで、思い描いたシルエットより若干長めにカットし、刃先で少しずつ整形していく感じで作業を進めると良いかと思います。
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- シリコン樹脂を塗る
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| 5.シリコン樹脂を塗る |
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| 完成 |
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- シリコン樹脂をチューブから少量へらやニードルに取り、写真の○部分に塗りつけて行く。繊維の表面だけでなく、繊維の間にも樹脂を充填させるため、ウイング材を掻き分けながら少しずつ塗って行く。
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最後に、フライの後方を指でつまみ、形を整え、表面をへらなどで滑らかにするとともに、余分な樹脂を取り除きます。
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- シリコン樹脂で固めると、水中でのリトリーブ中でもほとんど形が変わらない為、水中での形のイメージそのままで整形します。
- シリコン樹脂が硬化するまで、一昼夜そのままにしておきます。
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