ピョートル1世



ピョートル1世 (ロシア皇帝)
ピョートル1世(1672年6月9日- 1725年2月8日)は、
モスクワ・ロシアのツァーリ(在位:1682年 - 1725年)、
初代ロシア皇帝(インペラートル / 在位:1721年 - 1725年)。
大北方戦争での勝利により、ピョートル大帝と称される。
ツァーリであったアレクセイ・ミハイロヴィチの六男で、母はナタリヤ・ナルイシキナ。
ロシアをヨーロッパ列強の一員に押し上げと、スウェーデンからバルト海海域世界
の覇権を奪取してバルト海交易ルートを確保。
また黒海海域をロシアの影響下に置くことを目標とした。
これらを達成するために治世の半ばを大北方戦争に費やし、
戦争遂行を容易にするため行政改革、海軍創設を断行。
さらに貴族に国家奉仕の義務を負わせ、正教会を国家の管理下に据え、
帝国における全勢力を皇帝の下に一元化した。
また歴代ツァーリが進めてきた西欧化改革を強力に推進し、
外国人を多く起用して国家体制の効率化に努めた。

1721年11月2日には大北方戦争の勝利を記念し、
元老院にインペラートルの称号を贈らせ、国家名称をロシア帝国に昇格させた。
ロシアを東方の辺境国家から脱皮させたその功績は大きく、
「ロシア史はすべてピョートルの改革に帰着し、そしてここから流れ出す」
とも評される。