石油輸出国機構 (英: Organization of the Petroleum Exporting Countries、略称:OPEC)は、 国際石油資本などから石油産出国の利益を守ることを目的として、 1960年9月14日に設立された組織である。 設立当初は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5か国 を加盟国としていたものの、後に加盟国は増加し、 2020年9月現在では13か国が加盟している。 1970年代には石油の価格決定権を国際石油資本より奪い、 2度のオイルショックを引き起こしたが、 1986年からは石油価格の決定権は自由市場へと移ったこともあり、 現在では価格統制力はそれほど強いものではない。 なお、オーストリアは加盟国ではないものの、 石油輸出国機構の本部は首都ウィーンに設置されている。